リトルマガジン&アートブック・フェア
9/30(土)〜30(金)

 リコシェは、インディペンデント系のリトル・マガジンやアートブックを発掘して書店や雑貨店、ギャラリーに届けるディストリビューターです。
 たくさんの本が氾濫する中で、大手の出版社や企業が扱かわない、でも埋もれさせちゃいけない大事な本をお届けする BOOK PORTERを名乗っています。
 出版の大海原に漕ぎ出した小さなPORTERがみんなに届けたい本を、やはりインディペンデント系書店のタコシェでまとめて紹介します! 
 題してタコシェde リコシェ!

たとえばこんな本があります!

●永井明「HORIZON 海と空のはざま」


  『ぼくが医者をやめた理由』の筆者で2004年亡くなった永井明氏は生前、年の半分を船医として航海生活を送る作家でもありました。南大平洋・タヒチ島沖、ペーリング海、アラスカ湾、大平洋などの水平線の彼方、空と海だけが広がる景色、光る雲やマグマを流したように夕日の光…眺めているだけで海の上にいるような写真に本人のエッセイを付した小写真集です。

●mini book Hana
 封筒くらいの大きさの個人編集の横開きのリトルマガジンだけど、読書日和の特集ではベルギーの古本村からイギリス・ウェールズの本のお城を取材し、手紙の特集では北欧のかわいいポストを紹介と、たっぷり世界を旅しながら本や暮らしをみつめる充実の内容。おいしいきつね色のお菓子をテーマにしながら絵本『ぐりとぐら』が出てきたり、旅するメッセージのエンブレム=切手が特集されたりと、様々なテーマが旅と本や文字まわりの事々に結びついてしまう、編集人の本と旅への愛情あふれる、手紙のように待ち遠しい年一ペースの冊子です。

NOW PRINTING
●here and there
資生堂の広報誌『花椿』が欲しくてショップに足を運んだことってありません? here and thereの林央子さんは、『花椿』の編集人にしてスーザン・チャンチオロやコズミック・ワンダーなど先鋭的なファッション・デザイナーを紹介したファッションジャーナリストでもあります。その林さんの自主制作ファッション・ペーパー。スーザン・チャンチオロの豆本などがついています。

●appel
経堂のギャラリーカフェを運営しながら編集&デザインも手掛けるユニットbit rabitが発行する葉書サイズのアートマガジン。1冊まるまる1アーティストを特集しロングインタビューを掲載。掌サイズでありながら収録文字量はガリバー級。電車の中で読み終わるような量じゃありませんよ。これまで服部一成、椹木野衣、黒沢清、小田島等らが登場。雑誌のタイムリーさと、単行本の深さをあわせもった資料性の高い永久保存版マガジンです。


●INTEREST
白い表紙に静謐なイラストと文字、しかし見返しにエンボスの効いた特別紙を使うストイックさとこだわりは内容にも色濃く反映されている。20代の建築ユニットで日中のカフェやブティック、ショールーム、犬の施設までをデザインするtrim tab、京都市動物園の壁画などを手掛けたペインティングデュオDOPPEL、ガラスの碍子や青菊花、百葉箱のアネモネ、カストラチュラなどに見せられてゆく少年たちを耽美的に描く漫画家・鳩山郁子さんら、決して派手ではないが独自の美学を実践するアーティストたちに丁寧に取材を行っています。


●平成写真文庫


 住所氏名を判別できるものを所持していなかったため遺体の引き取り手がみつからない行きずりの死者に対しては、死亡した当地の当該市町村が、死亡日時、死亡現場やその状況と共に、死亡した人の推定年齢、身体特徴や、服装、所持品などを記し、引取り手を捜すことを目的とした公告を掲示することが義務づけられている。その公告とそれぞれの“行旅死亡人”の最後の場所における写真を並列し延々と羅列した作品が文庫本の中に収められた『アノニマスケイプ こんにちは二十世紀』や、臍の緒ばかりを撮影した『臍』があります。