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- ●ロマン優光『音楽家残酷物語』
- (ひよこ書房)\840
プンクボイこと、〈ロマンポルシェ。〉のロマン優光、初エッセイ集。2年余りに渡ってちびちびと書きためられた、綴り間違いやら書き直し跡まみれの、汚い手書き原稿をそのまま収録した異色のエッセイ集。内容は、プンクボイの音楽的ルーツでもあるパンクから、幼児期に観た特撮もの、焼死したAV嬢論、唐突にも目下の恋バナなど縦横無尽。漢字がわからず平仮名書きを多用しているのに、シェイクスピアの『マクベス』の一節やら早川義夫やらを引用、ミックスしたインテリジェンスをのぞかせる文章。「俺は最低で人間で才能しかない、何の才能かはわからないけど」的なやたら壮大で詩的なレトリック。最近の奇書です。
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