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- ●06.08.23 ハンカチ
甲子園で優勝した早実の斉藤投手効果でハンカチが俄然、注目を浴びています。私は、ときどきハンカチを忘れることがあり、トイレで手を洗った後で困ったりします。そこで以前「トイレでハンカチがないときどうする?」と周りの人たちに訊いてみて、驚くべき事実が判明したのでした。(少なくとも私の周りの)男性の8割くらいはハンカチを持ち歩かない! 小学校で、あんなにハンカチ・ちり紙検査をしていたのに、ちっとも習慣になっていなかったのです。しかし、“男はハンカチを持たない”という現実を知ってから、ハンカチを持っているという、ただそれだけで、私の中でその人の紳士度数は星二つくらい加算されるようになりました。ハンカチは重要な上品アイテムです。
- 男はハンカチを持たないという現実と同じくらいに、かつて私をビックリさせたのは、フランスのハンカチmouchoirが“洟をかむ”という動詞moucherと同根であるということでした。確かに洋画を観ていると、デートのときにハンカチをベンチに敷くこともありますが、洟をかむのにも使っています…。汗や涙を拭うだけでなく色々な用途があったのです。
- それで、この日、レストランで食事の途中に口を拭こうと思ったら、膝の上に置いた紙ナプキンがどこかに行っていて、同席した知人があきれてバッグからポケットティッシュを取り出して、ホイッとよこしたのです。
- それは、ティッシュのようでいてティッシュでない、エンボス加工までされた紙ナプキンでした。でもってその外袋にはmouchoirの文字。ポケットティッシュのようでいて、ポケットハンカチ。フランスでは、残念なことに武富士とかアコムみたいに道端でティッシュを配ったりすることはありませんが、携帯用の紙ハンカチはあるのですね。ハンカチだと思えばチープですが、ティッシュだと思う非常に立派です。トイレで手を拭いても大丈夫そうです。私の中で、はながみとmouchouirが融合した、日本とフランスが結ばれた歴史的瞬間でした。
しかし、いまでもお茶の席で用いられる懐紙が、ポケットティッシュ出現以前はもっと出番があったのでは?と考えると、これがナプキンやメモや包み紙がわりになっていたはずで、文字通り、私たちが着物を着なくなって懐というパートが消えてから、懐深さもなくなったのかも、と思うのでした。
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