2005. 5.      トップへ

  by Ayumi NAKAYAMA

●05.05.29  京都でコーヒー
 大阪から京都へ移動。半年前、京阪三条駅近くの建築関係の本をたくさん置いているスフィラで見つけた図録が忘れられずに、まだあるかな?と足を運んでみました。いろんな鉛筆だけを集めて簡単な説明をつけてある海外の図録です。図録というと現物より縮小されていることが多いけど、これはほぼ実寸だから、そのリアルさもあってよけいに面白いのだ思います。異なる木の材質の鉛筆、広告入りの鉛筆、赤と青の二色の鉛筆…というようにいろんな括りで、これでもかといわんばかりに鉛筆ばかりが出てくるのです。
 トランスポップギャラリーではソフボーイを展示中でしたが、原画はホワイトをたくさん使って線を仕上げているのだけど、それがすごく丁寧で修正というより、白と黒の二色で描いているというくらいに見事。やはり実物を見ないとわからないことってたくさんあります。
 行く先々で買い物をして、最後に訪ねたのは、喫茶店クンパルシータでした。前回、大阪に行ったとき、藤本由紀夫さんやワークルームの塚村さんから、この店のおばあさんがすごい長い時間をかけておいしいコーヒーを淹れてくれるというお話を聞いて、ずっと行きたいと思っていたのです。一杯淹れるのに30分くらいかかるらしいのですが、どうしてそんな長い時間をかけてコーヒーが冷めないのか不思議です。お客さんが多いとそれだけ待ち時間も長くなるというので、一番最後に時間の余裕をみて、4時すぎお店に行きました。すでに先客が2組。でも、わかっているから大丈夫。本を読みながらじっくり待ちます。途中、居眠りしながら、二冊の本を読了。タンゴやシャンソンなど、懐かしげな曲をおさめたカセットをおばあさんが選んでかけてくれるのですが、テープが古いのか途中で水中にいるような音響になったりします。運ばれてきたコーヒーは、ちゃんと熱くて、コーヒーの味はわからないけどクンパルシータの味は覚えました。コーヒーを飲んで一息ついて、お店を出たときは6時になっていましたが、おばあさんは「もうお帰りですか?」と声をかけてくれました。悠久の時が流れるお店、ほんとのスローフード体験でした。

●05.05.28  電氣菩薩ナイト
 イベントのため大阪へ。ようやくちょうちょぼっこさんと合流できました。本好きの友達のお部屋みたいなこぢんまりした空間にはいっぱいの人にいらしていただき、カフェジャンゴの吉田さんから直々に教えを受けた私はそれゆえに、ちょうちょぼっこの皆さんが受付をしたり、飲み物を作っているわきで、ただ立っていましたが、途中、旭堂南湖さんによるカニの怪物「ガニラ」の紙芝居があり、ゆる〜い飲み食いの会に盛り上がりがもたらされました。なんというか、めいめい飲んで食って喋っていた人々がお行儀よく並んで座って南湖さんのお話と紙芝居を鑑賞したことで、ひとつの物語を共有できたというか。フェリーニが、映画はみんなで映画館という大きなベッドに入って観るひとつの夢だみたいなステキなことを言ってたけど、それです。
 大阪に行く前に、『電氣菩薩』の著者である根本敬さんから連絡を貰って「電氣菩薩の意味を、よ〜く説明をしてきてください」と暖かいお言葉をいただきましたので、最後のご挨拶代わりに電気菩薩のお話をさせていただきました。うまく話せなかったのと、すでにお帰りになった方もいらしたので改めて少し。
 電氣菩薩とは、根本さんが勝新太郎さんに取材したときに伺った言葉で、勝新の説明をかいつまんで話すと---
 人のためになったならなかったとか、いい人と巡り会ったというのも、すべてその人の性質が招くもの。こういう人と会いたいと思っていれば必ずそういう人と会えるし、会ったら一生のつき合いになる。たとえ一度会って、その後10年会わなくても、一度その人の中に入ってしまえば、会わない10年だってつき合っていることになる。いや、会う前からすでにつき会いがあって、あうべくして会ったといえる。空気の中に電氣菩薩とでもいう存在があって、出会うべき人や物事を巡り合わせてくれているのだ---ということになります。
 それを受けて、根本さんは、彼が取材するような業の深いエキセントリックな人たちとは、より強力な導きによって、生まれるべくしてその親御さんのもとに生まれ、出会うべくして幾多の濃ゆい人たちと出会い壮大な俺ワールドを作っていると解し、そうした人に接することで根本さん自身もその人の世界の一部と化しつつ、様々な俺ワールドというかパラレルワールドを私たちに垣間見せてくれているわけです。
 その伝でいえば、因果な人たちの周りだけでなく、私たちの周りにも電氣菩薩が遍在していて、ちょうちょぼっこで、お客様と出会えたこと、あるいはお客様同士が出会えたことも、偶然の必然かと思います。一夜限りのイベント、ひとときの歓談でいて、これまでの生き方の当然の結果でもあり、つき会いのはじまりという事でもいて…というわけで、この出会いに感謝して、つき合いを続け、育ててゆきたいと願う次第です…。どうぞよろしくお願いします。
 といったご挨拶でした。

●05.05.27  コーヒー講座
 ちょうちょぼっこのイベントで、特技も話術もない私はお茶を淹れたりしようと思い、高円寺のカフェジャンゴに豆を仕入れに行った際に、店主の吉田さんに淹れ方のレクチャーを受けました。
吉田:中山さんは、コーヒーの味がわからないんだよね。
私:はい、わかりません。
吉田:ま、いいや。まず、お湯をおとすと豆がふくらむから、一呼吸おいて、膨らんだ豆の真ん中に、500円玉くらいの円を描きながらお湯をおとして。
私:500円玉…。
吉田:そう。豆に全部お湯が行き渡らないで乾いたところがあってもいいから、気にしないで。
私:もったいないですね。まんべんなくかけなくちゃ。
吉田:それ、絶対しないで。縁からお湯をかけないで。お湯を足していって、必要な量が落ちたら、フィルターにお湯が残ったまま、すぐにはずしちゃって。
私:もったいないですね。落とし切らないと。
吉田:それやると灰汁や雑味まで出ちゃうから、やめて! 前にも、淹れ方の説明したのに、ひとつも覚えてないね。
私:そのようですね…。
吉田:要するにどうでもいいんだね。大丈夫?、淹れられる?
私:やっぱり淹れない方がいいと思います。お茶って、人に淹れてもらった方がおいしいし、慣れているちょうちょぼっこの人にやってもらった方がいいような気がしてきました。
吉田:じゃあ、今、言ったことをちょうちょぼっこの人たちに伝えて。
私:はい、伝えます。
吉田:あ、やっぱり、いいや。ちょうちょぼっこの人たちだってコーヒーの味もわからない、自分で淹れられない人に指図されたくないよ。みんなわかってるだろうし、豆がいいんだから、説明はいいや。
 こうしてコーヒーの個人授業は、実践されることのない、純粋授業として終わりました。私にはこのような吉田さんですが、普通に買い物にいらっしゃる方や一見さんには丁寧なので、安心して豆を買ってください。

●05.05.26  いよいよボブ
 いよいよ明日から、大阪・堀江の貸本喫茶・ちょうちょぼっこさんでボブが始まります。タコシェの商品だけでなく、いろいろな古本屋さんがちょっとずつ出店するので、いつもの本をさげて貸本業務はちょっとお休みして、レイアウトをがらりと変えての営業になります。ちょうちょぼっこの4人は連日、品物出しや冊子の製本やらでいそがしそうです。たいへんそうだけどみんなでワイワイ、あるいは、ああでもない、こうでもないとやっている様子、一緒に参加できないのがちょっと寂しいような気もします。タコシェはタコシェで、るりさんのフェアの搬出があったり。(絵は中央線沿線をツアーしますが、CDやグッズは引き続きタコシェでもお取り扱いしています)私は、仕事がこぼれて、今日、ようやく、ちょうちょへの最後の荷物を出しました。ちょうちょからも、後から追加のリクエストがきたりして、それぞれギリギリまでの作業です。私も土曜日には、これから作るポップとかもって合流しますが、明日、初日、皆さんにいらしていただけるか、品物間に合うかドキドキです。
 そうそう、後藤由香さんのコミック「正義隊」が出て、タコシェもそのキャンペーンに参加して隊員になりましたので、当店で新刊をお求めいただきますと応募券がついてきて、お客様も正義隊の隊員になれます(隊員バッヂや手帖がもらえる)。出版している青林工藝舎さんに「よろしくお願いします」と挨拶されて、「隊長としてがんばります!」と、勝手に大出世して答えていましたが、とにかくキャンペーン中ですのでよろしく。

●05.05.24  取材
 ときどき、お店が雑誌の取材を受けることがあります。お客さんとしていらして下さったことがあって取材して下さる方、あるいは取材で商品の説明をしているうち関心を持って試しに買って下さって後からわざわざ感想を伝えてくださる方、ありがたいものです。見本誌を送っていただき、改めて、そうか、店はこんな風に見えていたのか…、とか、この辺り片付けなくちゃ…など考えるきっかけになります。 
 先日の豪人先生に関するトークイベントも取材していただき、構成されたお話の原稿を校正のため拝見しました。お店紹介の記事とまた違って、貴重なゲストのお話や豪人先生に関する証言を記録していただける機会に恵まれ、居合わせなかった方にもご覧いただけるかと思うと、イベントを行ってよかったと思うし、取材というお仕事の大切さも感じました。掲載誌が出たらまたお知らせします。

●05.05.23  エログロもそうだけど
 タコシェはマニアックなお店だと言われることがよくある。エグいものをたくさん扱っているとも言われる。確かにそれも言えている。ただ、自分では特にそこを強調したり特化しているつもりはなく、単にジャンル的に目立ちやすいのかも。お店はライターの松沢呉一と素人商売でなんとか形づくったのだが、お店をはじめる前は、飲尿を試してみたり、古書市でのエロ本漁りのお供するだけでなく、神保町の吾八で武井武雄の豆本を眺めたり、現代美術のイベントに通ったり、ホーミーをやったり、いろいろなことをしてたように思う。松沢さんはウンコやゲロやエロのことを書きながら、合田佐和子さんの人と作品の美しさを語ったり、竹中労のような反骨の作家を敬愛して、その両方が共存していたので、一緒に仕事もできたし、お店もそのようになったのだと思う。きれいもきたないも、みんなあるのが好き。

●05.05.22  鼻の記憶
 小さい頃、なんでも匂いを嗅ぐ癖があったので親によく注意されていました。匂い好き、嗅ぎ好きなのかもしれません。指輪やピアスなどのアクセサリーは窮屈な感じがするので、香水を愛用してましたが、あるとき、そのときの香りを「殺虫剤みたい」と言われて、以来、接客業に香水はやめておいた方がよいと思い、ずっとお休みしてました。
 フリーの小冊子「KIKUCHI FILE 菊地成孔手帖」(川勝正幸編集)では愛用の香りエンジェルが紹介されていて、目に見えず静かに欲情を表現するものとして香りが語られていました。
 仕事をはじめたばかりの頃、お世話になっていた方が20代半ばで突然亡くなってしまいました。人をお前呼ばわりしてあれこれ注意するので、お世話になりながらも、感謝の言葉など口にしたことがありませんでした。いまでもたまに、街で彼と同じ香りに出会うと、思わず振り返ってしまいます。でも、その香りが何なのかはわからず、すれ違った人に訊きたいけどそれもヘンだし、あるいは香水売り場や整髪料などの売り場で匂いを嗅ぎまくればわかるのかもしれませんが、それもできません。彼が置いていった10年越しの香りと謎。謎が解けたらスッキリするかもしれませんが、彼がいよいよ遠くに行ってしまうような気もします。
 そんなわけで、香水をつけている人にはすかさず「何つけてんの?」と訊いてしまいます。後から、あの匂いは何だったんだろう…と悩まされないため、これ以上謎を増やさないためです。
 最近、また好みの香りに包まれているご機嫌な気分でいたくて、殺虫剤ではないオードトワレを解禁しました。

●05.05.16  壊れてゆく私
 昨日、なぜか帰ってゆく御神輿の群れを見て、私はアキバの雑踏の中でひとり涙を流してました。最近、涙もろくなり、しかも泣くようなことじゃないわけのわからない事で滂沱の涙を流すのです。私は壊れかけているのかもしれない…。
 最近、お腹が痛い気がするし、腰痛もあり、さらに腹が出てきた気がするし、これはお腹に病巣があって大きくなっているのかもしれない、そしてホルモンがおかしくなっている!それで感情的になったり涙もろくなっている。そう、ホルモンのせい。このままでは、人にひどいことを言ったり八つ当たりをして、いろいろな歯車が狂ってしまう、治さないと…。そう思った私は即、病院に行きました。
 女性科で、先生に症状を伝えましたが「どこも全然悪いところはなさそう」と、張り合いなさ気に言われました。なぜ、医者は人が病気でないとき、素っ気なく迷惑気なのでしょうか。喜んでくれてもよさそうなものを。
 ふと、更年期障害の兆しではないかと思い、先生に「私も若くなくなってきたので、何か働きが悪くなって衰えが出たのでしょうか…」と訊くと「異常があるかないかは診断できても、働きがいいか悪いかはわかりません」と言われました。先生は当たり前のように言いましたが、私は21世紀の医療はそんなこともわからないまま、移植だとか遺伝子組み換えなど大それた事をやっていたのか…と心配になりました。念のため、待合室の壁に貼ってあった更年期障害のチェック項目も調べましたが該当項目はなく、質問に「やたら涙もろくなった」の項目すらありませんでした。
 医療機関でだめなら、ガッツ石松のように陽にあたって治すしかないのかもしれません。

●05.05.15  御神輿
 今週末は神田明神のお祭りです。昨日、神田に出たら御神輿が向こうからやってくるのが見えました。鳥がのっかた金ピカのお社みたいなのがみんなに担がれて楽しいバイブレーションを発しながら小刻みにこちらに近づいてくるのは、愉快愉快。御神輿をみただけで「きゃ〜」と歓声をあげてしまいます。でもってついつい追いかけてしまいます。今日は秋葉原に出たら、たくさんの御神輿が出ていてジャンボトロンには各町会の映像も出てました。アキバのお祭りはちょっとサイバーです。どうやら電気街が折り返し点らしく、御神輿の群れはそこから神田明神の方へ戻ってゆくようです。マイクを通して「また再来年会いましょう、ごきげんよう」とアナウンス。御神輿たちが帰ってゆく後ろ姿を見送るのはなんて名残惜しく寂しいのでしょう。

●05.05.14  女子の共同作業にひそかにデビュー
 ちょうちょぼっこさんと一緒に作っているミニコミガイド本booklet of booklets(略してボブ!)が、ようやく校正に入り、追い込み状態になってきました。
 貸本喫茶室の営業は週末だけなので、これまでふだんはメールでやりとりをしていましたが、最近、急ぐことも多くなり、電話で連絡する機会が増えました。メールは東京・大阪という距離を感じさせない便利なものですが、一対一、質問ー解答の繰り返しで淡々としてました。ところが、電話で「今日は私たちも残って作業してますから」なんて聞くと、そっか、離ればなれだけどみんなで一つのことをやってるんだな〜なんて思えてきます。電話から伝わるちょっとしたノイズが、電話口に出ない他の人たちが作業している気配を伝えるのでしょうか?
電話って面白い、そして、あこがれだった女子同士の共同作業気分を味わう。校正をできるだけやって、整ったものにできればいいと思います。

●05.05.13 中央線ツアー
 明日から、中央線系シンガーソングライター(でも、のんびり関西弁)のるりさんの展示です。1stCDの頃はフォークソングのような歌を歌っていたるりさんですが、マイペースで活動を続け、最近では朗読をやったり、あれ、どうしてんだろ?と思ったら新譜と絵本を作っていたというわけで、絵本の原画を展示しながら、グッズやCDや本を販売する中央線ツアーを企画して、中野のタコシェを振り出しに、沿線のお店にあわせて構成を変えながら展示を行うことになりました。
 るりさんの分身みたいな女の子の絵は、千代紙やパターンを描いた紙をコーティングした手作り額に入れられて、なんとなく店の空間自体がトータルに演出されたような?かんじ。自分の好きなもの、好きなことを、大事に表現しているるりさん。ついつい、応援したり見守る人が増えて、活動も広がってきています。どのあたりが、ついついなのかその魅力を見にきてください。

●05.05.11 月光夜話
 朝、古書会館のアンダー・グラウンド・ブック・カフェの搬出に行き、本の仕入れをしてから、スライドショーの操作がちゃんとできるように、いつもコンピュータまわりのことでお世話になっている日高さんのところに行って少しおさらい。店に出て、イベントでの配布物をレイアウトして
印刷、印刷している間に画像を並べ…と綱渡り状態で準備。
 そうしてトークショー本番、お客様にもおいでいただき、ゲストの方々から貴重なお話をたくさん伺うことができました。竹熊健太郎さんは、インタビュー集「篦棒な人々」に収録された取材のときのテープを持ってきてくれて、割愛した豪人先生のエロティックなトークを聴かせてくれました。先生の仕事場で出された謎の豪人ドリンク(ソーダ水であるとか、グレープフルーツジュースであるとか、精力剤やあやしい成分が含まれているなど諸説あり)、キティちゃんのシールをベタベタはった封筒で編集部にお手紙をくださるガーリーなセンス!、豪人宮殿の計画などなど、作品を生み出した怪紳士・豪人先生の魅力がいろいろと出てきました。この模様は一部、雑誌に収録されると思いますので、決定したらまたお知らせいたします。2時間にわたってお話をおききくださったお客様、特に立ち見でおつきあいいただいたお客様、ほんとうにありがとうございました。

●05.05.10 いよいよ月光夜話
 明日は豪人先生に関するトークショーです。画像も、展示作品以外に20点以上を集めました。官能的なものや、オヨヨってかんじのものいろいろあります。先生のお仕事を目の当たりにしてきた赤田さんや竹熊さんにお話を伺ったり、ゲイ・アート研究家の田亀さんにゲイの立場からの分析などもしていただきます。
 トークイベントは豪人先生の図録を作っている最中にいろいろな方にお話を伺っていてとても面白くて、発見につぐ発見というかんじで、これをもっと!と思って企画しました。たぶん、まだまだ知らない豪人先生の人と作品の魅力が明日もたくさん聴けることでしょう。

●05.05.09 猫ストーカー
 今日も古書会館へ寄りタコシェへ。アンダー・グラウンド・ブック・カフェには、もう完売してしまったけど浅生ハルミンさんの新刊「私は猫ストーカー」が置いてありました。タイトル通り、外でみかけた猫を尾行して、知られざる猫の時間にせまる、熱心になればなるほど、対象に近づけば近づくほど、人間の時間や生活から遠ざかり現実離れしてゆくような異色ドキュメンタリー?です。
 私も猫は好きですが、世間には猫嫌いの人も多いから、猫が好きというのは、禁煙運動のご時勢にタバコを吸うようで、そっと好きでいるようにしていましたが、設営の準備中に浅生さんと猫の話をしたら、とまらなくなってしまいました。私はメス猫と縁があって飼い猫もメスばかりでしたが、浅生さんはオス猫の話をしてくれて、それがちょっと恋人同士みたいなのが新鮮でした。それと、私はずっと自分の猫と共同で仕事ができたら嬉しいなぁと思って(タレント猫にしたいとかいうんじゃなくて、本当にひとつのことを共同でできないかと)、18年くらい考えてようやく、猫と共同でできるパン屋さん業をやったことを報告しておきました。
 本当に猫のおはなしは尽きません。浅生さんのストーカーもまだまだ終わらないことでしょう。

●05.05.08 古書イベントでテレビを思う
 古書会館でのアンダー・グラウンド・ブック・カフェ(地下の会場で行っているのでこういう名前なだけでアングラではありません)の初日が盛況のうちに終わり、夜の交流会に。本屋らしくない私は、古書店さんや作家さんとどう交流していいものやらわからず、適当に喋っていましたが、この日、一番心に残ったお話はイラストレーターの九月さん(会場内で似顔絵描きなどしてます)による「仮面ライダー響鬼」の特撮のすばらしさと打楽器を使った熱い戦いぶりでした。持参のディスクが動物に変身するというのも嬉しい仕掛けです。
 最近、あまりテレビを見ていなかったのですが、もしかして自分に向いた番組を見落としていただけだったのかも…、それが響鬼だったのかも、とテレビについて思いを巡らした交流会でした。

●05.05.07 行商のツアーは続くよ〜2
 翌日から、神田の古書会館でのイベント、アンダー・グラウンド・ブック・カフェへの出店の準備。このイベント、神保町界隈の若い古本屋さんが中心となった企画で回を重ねるごとに盛り上がってきています。古書通が喜ぶ本だけでなく、若い人も興味を持ちそうな絵本やアート関係の本なども揃えて、ゆったりした空間で本を見ることができて、同時に絵やオブジェの展示や面白い装丁や印刷に関する展示、トークショーや上映会などのイベントも行い、お買い物していただいたお客様ならどなたでも会場の一角のカフェコーナーでお茶をいただくこともできる、いたれりつくせりの催しなのです。今回、タコシェもお声をかけていただき、テーブルをひとつお借りして、本やグッズをおかせていただきました。
 私はなんとなく本を売るようになり、なおかつ本以外のものでもあれこれ扱っているので、本を一冊一冊吟味して仕入れる古本屋さんや、愛書家たちの集まる場に参加させていただくのは恐縮なのですが、参加しています。

●05.05.03 行商のツアーは続くよ〜
 連休中の忙しいときですが、再び出張販売へ。新宿ロフト6周年記念イベントです。一見さんとして出張販売を重ねながら、出張販売とはアウェイ勝負だと感じました。お店にいれば、皆さん、豪人先生の絵を見るために来てカタログを買ってくださったり、タコシェにありそうなものを探しにみえるわけですが、出張販売ではいきなりお客さんの予想してないものを並べて気づいていただかなくてはならない…。
 サッカーでも野球でもアウェイに強くなければ真の実力者とは言えないわけですから、私も出張でお求めいただけるようなものを揃えたり、注目されるよう鍛えなくてならないと感じた次第です。

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