2004. April      トップへ

  by Ayumi NAKAYAMA


●04.04.27 追伸
 森雅之さんの展示を6月5日から行うので、そのDMや展示のために出版社に絵を借りに行く。
 「暮らしの手帖」がリニューアルする前、森さんの「果物物語」という カラーの短編が連載されていて、それが毎回何らかのフルーツをモチーフにすることで俳句の季語のように季節を運び、折々に心に浮かぶ想いが事件も奇跡もない日常の中に描かれていて、そういえば小さい頃、こんな気持ちになったことあったなぁ、なんてちょっと懐かしがりつつ、森さんの展示ができたらなぁ、なんて思っていたら、5月の下旬に二冊も本が出るという巡り合わせもあって、フェアが実現したのです。
 刊行予定の本のうち「追伸」は、携帯やメールがない時代、北海道と東京で離ればなれで暮らす男女のちょっぴりもどかしい手紙のやりとりを漫画にしたもの。東京の本屋で働く女の子と、北海道でデザインやイラストの仕事をしながら版画の制作をする男の子とが、会いたい気持ちを綴ったり、ときには互いを励まし合い、ときには無関心を装ったり強がりながら、手紙のやりとりを繰り返します…。
 本屋での仕事を応援する男の子からの手紙には、すっかり森さんから元気づけられているような気分になったりもして!?
 手紙の行間にひろがる時間や空間、思いが、美しい景色や部屋にぽつんと佇む主人公たちの姿から増幅されて伝わるようです。電話での会話の微妙な間、彼らの頭上にひろがる広い空…そんな何もない時間や空間がたくさん描かれたお話、ぜひゆったりとした時間の中でのんびり味わってほしいです。

●04.04.25 ジャム開眼
 杉作J太郎先生のイベントの日だけど、午前中、タコシェにも納品していただいているeasy travelerのイベントが原宿で行われているのでおでかけ。
easy travelerは本と雑貨と洋服とおいしいものが好きな女性におすすめの雑誌で、私も毎号楽しみにしています。今回は原宿のカフェAnnon Cookで、鎌倉のジャム屋さんromi-uniconfitureのいがらしろみさん手作りのパンケーキとジャムといった特製メニューを提供しながら、カフェの下の階にある洋服屋さんbulle de savonの服地で作った特製のランチョンマットもお目見えするといかわいい企画。
 きっとかわいい女の子たちがたくさんで、私は浮いてしまうであろう、と思いながらいそいそとお店へ。
 パンケーキには三種のジャムが添えられ、その組み合わせは自由に選べるのだけど、パイナップルとピンクペッパーの組み合わせやミルクとレモンの組み合わせなど、意表をついたアレンジと、これまでに味わったことない甘美さに、目から鱗のジャム体験でした。
 午後からの杉J先生のイベントの模様は別ページをご覧ください。

●04.04.24 本屋さん
 池袋コミュニティカレッジでこの四月から毎月一回「本屋さんの仕事」という講座が始まり、その第一回目のゲストに招かれて、お話をした。
 もともとタコシェは93年にガロを発行する青林堂の親会社がアンテナショップとしてスタートさせた店で、本や雑誌のほか、作家さんたちのプロダクトを扱うという形で始まり、約半年後に松沢呉一と私とでそれを引き継ぐ形で個人商店として、オモチャでも楽器でも仕入れて置いてきたので、私には書店を始めたという意識もないし、いまでも書店もどき、というかんじで、素人のままで、これから書店をやりたいという熱心な方々を前に、果たして、何か話す資格があるのかと申し訳ないような気分でいっぱいであった。
 が、話をしてみて、案外、無自覚でいたことに気づいたりもして、よい機会を与えられたように思う。
 例えば、私は私は本そのものが好きというより、本を媒体に、それを作っている人や本を作るという行為に対して惹かれているのかも、というのもそのひとつ。
 また、自分で作るお店のイメージとして、80年前後に町でみかけたお店、たとえばパイド・パイパー・ハウスとか 原宿あたりのブティックやカフェ(200円でパンつきでボルシチを食べることができたりした中学生にとってありがたいお店もがあった)など、本屋でないお店の影響がけっこう大きいかもしれない。タコシェをはじめてからも、中古レコード店マニュアル・オブ・エラーズのようにこれまでの音楽ジャンルを逸脱して全く新しいジャンル分けとアレンジを実践してみせたお店に共感が大きいような気がします。
 ゲストの一人、永江朗さんがかつて松沢呉一とは飲尿仲間だったという話を聞いて、そういえば私も飲尿仲間であったことを思い出しました。レクチャーにはたくさんの若い人がいて、みんなすでに本屋さんをやりたいという志を持っているのだと思うけど、私が皆さんと同じ年のころには、本屋もどきをするとは予想だにせず、松沢呉一にすすめられて飲尿したりホーミーしたり、なぜだか京都や大阪のSM喫茶やらSMクラブに遊びに行ったりと全く何者ともつかない毎日を送っていたことがよみがえってもきました。


過去の日記
 2004年01月の日記
 2003年12月の日記
 2003年11月の日記
 2003年10月の日記
 2003年09月の日記
 2003年08月の日記
 2003年07月の日記
 2003年06月の日記
 2003年05月の日記
 2003年04月の日記
 2003年03月の日記
 2003年02月の日記
 2003年01月の日記
 2002年12月の日記
 2002年11月の日記
 2002年10月の日記
 2002年09月の日記
 2002年08月の日記
 2002年07月の日記
 2002年06月の日記
 2002年05月の日記
 2002年04月の日記
 2002年03月の日記
 2002年02月の日記
 2002年01月の日記
 2001年12月の日記
 2001年11月の日記
 2001年10月の日記
 2001年09月の日記
 2001年08月の日記
 2001年07月の日記
 2001年07月の日記
 2001年06月の日記
 2001年05月の日
 2001年04月の日記
 2001年03月の日記
 2001年02月の日記
 2001年01月の日記
 2000年12月の日記
 2000年11月の日記
 2000年9.10月の日記
 2000年8月の日記