2003. Aug      トップへ

  by Ayumi NAKAYAMA



●03.08.23 そして映写
京橋・ASK?での久里さんの上映日。久里さんは自らも映写機を操作して思いつく当時のエピソードを話す。11PMのアニメ、うんと古いモノクロのコマーシャルフィルム、今年になってから作ったアニメ、などなど短編100数十編。「いっぱいあって観るだけで疲れちゃうから、休み休みね」といいながら、フィルムの交換のときなどに休憩を入れ、その間、パイプをふかす。スタッフもお茶やらワインやらジュース、茶菓子を用意していて大サービス。お色気ありの大人なムード、幸せ感たっぷりのBGM、おしゃれなのに実験的で、気がつけば3時から8時近くまでフィルムを観ていた。

●03.08.19 あのきむらが…
こんな私にも、銀座(正確には京橋)にゆきつけの店が一軒。お店のご家族と交流のある、ランチの各種定食がおいしい「きむら」である。そのきむらがお店の近くにアートスペースキムラ「ASK?」をオープンし、絵画やイラストの展示やらインスタレーション、上映など行うようになった。しかも、それが久里洋二さんのセル画や空想昆虫のオブジェの展示と昔のフィルムの上映会だというので、さっそく足を運んだ。たくさんのちょっとエロチックでブラックなセル画や動物などを描いたピースフルな油彩、蝶の羽根などホントの昆虫の一部を使った空想の昆虫オブジェ。さらに映写機などを見たらワクワクしてきて「上映のときには久里さんもみえてお話したり、絵や天井に映像を映したりして楽しいですよ」などと教えられ、よし上映のときにまた行こう!と思うのであった。

●03.08.18 脳みそポーチ
16日(土)にテレビ番組「アドマチック天国」で中野がとりあげられ、タコシェに納品していただいている〈脳みそポーチ〉が中野特産品として紹介されたため、脳みそポーチをお求めのお客様がおみえになる。ごらんのように樹脂を加工して作った手のひらサイズの脳の右脳と左脳の分かれ目にファスナーをつけてポーチとして利用できるようにしたもの。当初、中にミュージックテープが入っていて、知名度が低いがゆえにバンド名やタイトルだけじゃ目立たないインディーズの作品に目を向けようと工夫されたポーチだったのだが、すっかりポーチとして定着。ファスナーも縫いつけてありけっこう丈夫で防水性も高いのです。

●03.08.17 名札
制作途中のトートバッグ用の札のイラストやら縫いつけ用のタグ。太田さんはせっかくだから縫いつけ用のタグも制作した方がいいと言ってくださり、この日、アドバイス通り家で急遽作業。ちっちゃな布のタグを用意しました。バッグそのものさえできれば、店名はなくてもいいかな、と思ったけど、ほかにも「お店の名前を入れた方がいい」と言ってくれる方がいらして、みつばちトートと一緒に小さく名乗ってみることにしました。

●03.08.12 トート
 いま、作っているトートバッグはみつばちトートの束松さんに相談して、生地の厚さや縫い方などそのつどアドバイスをいただいて制作しているが、トートを作り出してから、電車の中や通りでも、みんなが持っているトートバッグが気になる。といっても私はカバン屋さんじゃなくて、本などを売っているから、どうしても本や雑誌が何冊か余裕で入る丈夫でシンプルなものがいい、なんて思ってしまう。その際に参考になるのが、出版関係の人〜本をたくさん運ぶ営業の人〜やチラシ配りの人など〜が愛用するバッグである。これは某映画配給会社の宣伝の方がチラシを入れて配るのにたいへん重宝するとか、書店まわりの方も機能性抜群と語り、とても気になっていた白水社さん創業80年だか85年だかの記念に作られたトート。読書人にも定評があるらしい。その噂のバッグをついにいただくことができ、とても嬉しい。シンプルで手頃で…愛用されるものの形って、心地よい。

●03.08.11 かるた
 お正月ではないけれど、幼稚園生でもないけれど、安くて(450円くらいだっと思う)かわいいので、なぞなぞ「かるた」を買ってしまった(週末TOM'S BOXで)。幼稚園や保育園専用のかるたで100%ORANGEのイラスト。絵札の裏も数字の勉強ができるように動物などが何匹かずつ描かれています。ひとりでは、かるた遊びがなかなかできないので、ただ眺めて楽しむ。って、幼稚園用教材で、かなりやばい30代かも…。

●03.08.10 親子
 近所の公園の、蓮の葉がたくさ浮かぶ大きな溜め池のほとり、自転車で走っていたら橋のたもと、すぐ足下にカルガモの親子の食事にであった。母は見張り、子供が食事。
 夏は木の葉がしげるので野鳥を観察しにくくなるのだが、こんなに近くで食事を見ることができるだなんて嬉しい。この時期、子供たちは活動をさかんにするようで、カラスのジュニアたちもいる。見慣れたカラスよりちょっと小さくて、ういういしい。街でカラスが退屈そうにしているとき、いきなりヘンな動きをしたりにらめっこをしてからかって遊ぶと、奴らはこちらを見ないふりをして見てたり、首をひねって茶目っ気を出したりする。それに比べてジュニアは目線を向けただけでとまどいぎこちなくなり、かわいいのだが、それでも蝉をつかまえて丸飲みしているのだから野鳥はすごいと思う。そういえば最近、道端に不自然にカラスが死んでいるのを二度ほど目にしたが、たぶん世慣れぬ若い個体が事故に巻き込まれたのだろう。カルガモも雛は二羽だけ。ほかにも兄弟はいたのだと思う。小さなからだでサバイバルをしているのかと思うと野鳥たちはいとあはれなり。

●03.08.06 夏休みの宿題フォーエヴァー
 太田螢一さんとトートバッグの色の打ち合わせ。生地の見本を見たり、チップを合わせたりして色を決める。また、やや難ありのTシャツをいただき、フェアの前から着用して宣伝するようにとおおせつかる。数年間、だらだらしていた我々だが日程が決まるや、俄然、忙しくなり、みつばちトートの束松さんも「間に合わなかったらバイク便で届けます」と、フェアに間に合わすために締め切りの綱渡りのような状態になってきた。太田さんもやることがたくさんで(なにしろ一人でTシャツのタグの縫いつけから札づくりと何でもやってるのです)、そんな多忙な人に「あ、DMの絵をください! あと次はポスターも!」などと、どんどん用件を言ってますます苦しめているような気がしないでもないが、どうぞ太田さんがダウンせずに無事によいフェアを迎えることができますように…。私も仮チラシをデザインしてみたので(絵を自由に使ってよいと言っていただいたので…)、印刷・配布にがんばろうと思う。図画・工作に家庭科と夏休みの宿題に追われている、いい年をした私たち…。

●03.08.02 画廊をめぐる、計算もめぐる
 知り合いの出版社の社長さんは、多忙の合間を縫って、様々な本を取り置きしたり取り寄せたりとこまめに読書をしている。そんな研究心・好奇心旺盛な点は見習わなくちゃと思うのだが、単なる読書家と彼が違うところは、本を手にするや、「ハードカバー四六判260P、箔押しに特色づかい、カラーページをこれだけ入れてこの値段か…、うちで作ったとしたら〜」などと頭の中で計算がはじまりしばらく独り言が続く点。
あ、またはじまった、と思うが、これはもう職業病。
 ところが、この日、画廊をいくつか見てまわった私はというと、作品の下の売約済の赤いピンやシールなどを見て、「一枚20万が5枚売れているから100万、画廊側のマージンが…」と、作品鑑賞の前にどんどん勝手な計算をしていて、すっかり「あらら」な状態で、自分も知らず知らずに職業病におかされていることに気づくのであった。

●03.08.01 芸術家風との違い
 武田百合子の最後のエッセイ『日々雑記』に、自宅に近い代々木公園の模様を観察したくだりがある。公園には浮浪者や勤め人には見えない詩人風の男とがいて、両者ともひげをはやした長髪という点で一見同じに見えるが、見分け方として子細が述べてある。いわく
○芸術家風は人は荷物はほとんど持っていない。
△浮浪者は荷物が多い。これ以上は入らぬくらいぱんぱんに世帯道具を詰めて俵型になった買い物用紙袋を三個以上は持っている。紙袋のほかに布製肩掛けカバン、トランジスタラジオ、空の一升瓶など。そして傘を横にして、荷物の横にくくりつけている。たいてい女物の傘。
 電車の中でこれを読んで思わず声を出して笑ってしまった。なぜなら浮浪者のスタイルが自分の姿にあまりに酷似していたから。試作中のTシャツやらチラシを入れた袋など3つぱんぱんの袋を持ち、布製の肩掛けカバンもちゃんとさげていたのだ。




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