Diary 2002.09  トップへ

by Ayumi NAKAYAMA


●02.09.29 時代は波動
 10年来の知り合いKさんと会って話をしていたら、近くにあるヒーリング関係の店に行かないかと誘われた。気功や整体、健康食品などが好きな私はニューエイジなものも結構関心があるのだが、かつて雑誌の仕事で、パワーストーンの取材をしたとき、いろいろな店にあるローズクォーツならローズクォーツがほかの店のものとどう違うのかさっぱりわからず(食べ物ならまだ素人なりに違いを書き分けられるのだが…)数件行ってみて、逃げ出しただけに、はたして私が石に何か感じるかやや不安であったが、案内してもらった。
 明るい空間に、きれいなドリームキャッチャーやチベットの鉦、パワーストーンの数々が置かれ、ニューエイジな音楽が流れる気持ちよい空間。同じ石でも「無能の人」とは違って、外国や日本の聖なる土地から掘り起こされ磨き上げられたという価値が負荷され、輝きも値段も宝石のようになっている。そんな中で私が特に注目したものに動物のエッセンスがあった。
 アメリカの西海岸のヒーラーが、ロッキーの大自然の中の動物たちのエネルギー=波動を水に転写し、その水をボトルにつめたというアニマルエッセンス。いったい波動をどういう方法で集めるのかも想像がつかず、お店の人にいくつか質問をしてみた。
私「鮭のエッセンスもありますが、鮭を食べるのと、エッセンスをとるのは違いますか?」
店「全然、違います。栄養をとるのとエネルギーをとるのは別です」
私「ロッキー山脈には鮭もクマも一緒にいると思いますが、みんなの波動がたくさんある中でクマのものだけを取り出せるのですか」
店「クマならクマを統括するディーヴァがいるので、そこからとればよいのです」
私「で、波動は効きますか」
店「ためしてみるといいですよ」
 物や動物が発するエネルギー・波動。そしてその波動を売買する社会。何か新しいビジネスをみたような気がした。

●02.09.28 カフェマダムとしての一日
 私がマダムをつとめるカフェポットのオープン。お菓子を作り、お茶をお出しする、別の接客を体験。不思議とお茶って、人が淹れてくれたものの方が自分で淹れるものよりおいしいように思うのだが、なぜだろう。料理は自分で作って食べる方が好きな私であるが、お茶は違う。人に淹れてもらった方がいい。不思議である。カフェのお茶は助っ人小久保さんが淹れてくれたのだが、私自身、家で自分の分のお茶を淹れることはあっても、人に淹れる機会が少ないので、お客様に出すとおなると心もとない。会話などは、人がどう受け取るかを日常的に考え訓練されているが、お茶とか料理って(いつも家族に作っている人は別だろうけど)、案外、人にどう受け取られているものか知ったり想像する機会が少ない。そう思うと、言語以外、五感の交換ってそうそう行われていないような気がする。自然から遠のいている気がするのはそういうところにも原因があるのかも。カフェブームの中で、いろいろなカフェができてみんなも行くけど、ごく普通にお茶を淹れ合うことやお茶のおいしさを語り合うことは、素敵なカフェをたくさん知っていることよりも大事ですね。

●02.09.26 教養としての読書
 尾崎紅葉は、その死期が迫るなか、大枚をはたいて百科事典を購入したという、明治男らしい、どこまでも前向きなエピソードを残しているが、雑誌「本とコンピュータ」の2002年秋号の、粉川哲夫×関川夏夫央×加藤典洋の鼎談で、近年、そんな百科事典を揃えるとか文学全集を買っておくといった「知的なものには権威がある」といった価値観が崩壊したという。よい読書、教養としての読書が忘れられ、ただよく喋りよく要求する「市民」が出現したというのである(よく喋りよく要求するために、法律相談番組がもてはやされたり、「金持ち父さん、貧乏父さん」みたいなハウトゥ本が売れ、実用的知識を開示して共有しようという意識は高まっている。たとえばインターネットの中にそうした現れが多々みられる)。これまで、欧米的な市民(市民革命を担った人々)がいなかった日本に、案外、市民が出てきたのかもしれないと言えるものの、そう思うと、かつての全集を買っていたような教養人は市民ではなくエリートであったのではないか、と。似たような指摘は、小谷野敦が「考える人 創刊号」(新潮社)でもしており、本など読まなくても誰もがネットなり何なり表現の手段を持ち、(過去に類似の見解がなされていないかを調べることもなければ、意見の入念の裏付けや調査などすることもなく)バカでも意見を言うようになった、というのである。
 厳しいけど、思い当たるふしも多い。ニューアカデミズムという最後の教養としての読書ブームをリアルタイムで体験した世代としては、自分が、教養人にもなりそこない、かといって実用的知識だけを割り切って取捨してゆけるでもない、読書への幻想をいまも抱く、一種のなりそこないでいるような気がしないでもない。

●02.09.24 書店を考える
 昨日、“図書館は「無料貸本屋」ではない”という文章を読んだ。コンピュータの導入などで、これまで時間や労力をさかれてきた、本の収集、登録や整理、貸し出しなどもろもろの作業が楽になり、民営化の流れの中、図書館業務も民間に委託しやすくなったし、パートさんでも作業をこなすことが可能になった、というのである。もちろん簡略化されることはよいに決まっているが、ニーズの高い本を機械的に選び、貸し出しする無料貸本屋になってしまっては今後図書館の意義はますますなくなるわけで、その分、地域の資料の発掘や整理をするとか、図書館ならではの仕事に力を入れてゆくべきではなかろうか、という提案で、これはまた書店にもあてはまる部分があるような気がした。POSなどで品物の管理は楽になったし、何が売れているかはすぐにわかる。しかし、それでいいのかというと違う。何かもっと違う付加価値が求められているわけで、それが何かを考えなくてはならない。大型書店ではカフェを併設したり、ゆったりした机や椅子を用意しているところをみると、正直、いいなぁ、タコシェにはそんなスペースないもんなぁ、と思ったりする。しかし、冷静に考えよう、私は書店に何がほしいのか、カフェか? コーヒーより本の情報がほしいしのじゃないか? 付加価値というけど、いろいろなものをそぎ落として本当に自分が書店にほしいものを考えなくてはいけないように思う。
 なんてまじめに考えてもみるが、タコシェとは別に今週末カフェをやりますので、よかったら来てください…。
 夜、池松(辛酸なめ子)さんが来て、ニューヨークみやげのスプレー飴をくれた。口にスプレーするだけで飴をなめ終えたときのように甘みが口に残る手間いらずの飴。飴をなめるという行為なくして飴をなめた体感だけが残る、イリュージョンな食べ物…? 食べ物の概念を壊すような画期的なおみやげであった。池松さんはNYでグループ展を開催するということでギャラリーに行ったので、渡米前に「帰国後はアメリカ進出、凱旋パーティをしなくちゃね!」と見送ったが、報告では、進出しようにも英語の聞き取りができずに会話さえ成立しなかったので凱旋にならないのだそう。同じ学校で英語を習った私もまたアメリカ進出は難しいことであろう。アメリカに行く前にわかってしまった。いずれ別の名目でパーティしましょう…。

●02.09.22 本棚探し
 直した倉庫の本を整理するために、古く壊れ掛けた棚を出して新しいものをいれるべく、書棚の購入したいのだが、耐久性と予算の問題があって、いろいろ検討中。今日は中野駅の反対側にあるホームセンターへ。場合によっては自分で組み立てようとしていたのだが、支柱一本2000円、棚板一枚1500円とかで、結局、全部揃えると本棚の値段とかわらかなったりもする。やはりとにかく安い本棚を探すのがよさそうだ。

●02.09.21 海の向こうで…
 ドラジビュスのフランクとローが、メールで頼んでいた本を持って来てくれる。彼らが出発する前に確認のメールを出し損なっていたのに、以前に一度メールしたものを揃えて持ってきてくれた。ポップな童謡を演奏するミュージシャンにして、パリで変わった本やグッズを集めたBIMBO TOWERというお店を運営する彼ら。フランクは日本にやって来るうちに広がったネットワークを見込まれパリ市で行われたジャパンフェスティヴァルのために招待すべきミュージシャンを推薦するという仕事まで引き受け、精力的に活動している。音楽もお店も特殊なテイストだから決して商売の規模は大きくないけど、地道に活動を続けて頑張る彼らを見ていると、とても励みになる。私は、本を売っているけれど、古書通とかマニアにはほど遠く、いつまでたっても素人のままのような気がして、周りを見渡したときにしゅんとしてしまうことが多いのだが、なんだかわからないお店をかわいく過激につきすすむ彼らは、海の向こうで同じことをしている仲間というかんじで、勇気を与えてくれる。

●02.09.20 夜更けの古本屋めぐり
 リブロの池袋店の店員、荒木さんとは一緒に製本のワークショップを受けているのだが、今度10月8日から、タコシェでもお取り扱いしている古書関係の同人誌「SUMUS」が企画するイベントを行うというのでチラシを持ってみえた。同誌のバックナンバーを置きつつ、本を愛してやまない同人たちが選んだおすすめ本も揃えるというブックフェア。暇だったので荒木さんをつかまえて、フェアの本はどう集めるのかとか、ワークショップの作業は進んでいるのか、などいろいろ聞く。
 夜、店を出てから夜の古本屋&カフェめぐり。高円寺で本を見て、西荻にゆきハートランドで買い物&飲食。「いつもポエトリー・カレンダーを置いてくれてありがとうございます」とお礼を言われたのをいいことに、「私も今度カフェをやるんですよー!(1時間半だけだけど)」などと言って取材のまねをする。帰りにも古本屋「音羽館」に寄っているうちに気がつけば12時近く。終電を逃さぬようにあわてて帰る。

●02.09.19 免許とヒゲの未亡人
 以前は誕生日の一ヶ月前から当日までが免許の更新手続き期間だったが、最近は誕生日の前後1ヶ月、つまり2ヶ月間が書き換え期間になったものの、誕生日を過ぎてしまうのが怖くてあわてて書き換えに。というのも、私の周囲には、うっかりしていて免許を失効しかかった人や実際に失効してしまった人がいて、再取得の面倒くささを端でみていたので、絶対に更新を忘れてなるまいと思っていったからである。万が一何かの勘違いや間違いで更新できなかったらいけないから、誕生日が過ぎぬうちに滑り込んだのである。ちなみに、私は免許取得後一度も運転をしていない。その方が世のため自分のためである。手続きの際には講習を受けなくてはいけないことを忘れていたたため思っていたより時間がかかってしまった。今後も絶対運転をしないつもりなので、講習も必要ない、と思ったが、素直に受けた…。ちなみに更新手続きを忘れて6ヶ月を過ぎた場合、再取得のためには50問試験と試験場内のコースでの実技試験を受け、それに合格した上でさらに100問試験を受けて路上の実技試験に合格しないと免許はもらえないのだそう。たいへんですね。
 夜、岸野雄一+ゲイリー芦屋のヒゲの未亡人ステージを見る。ドラジビュスやインスタント・シトロンも出演。ヒゲの未亡人はひとつの一貫したキャラクターとは違って、一曲ごとにその歌に合わせて岸野雄一が様々な女に変化する女性キャラの複合体。いくつもの女の業や性や妄想がつまっていて、何十もの人格を変化する、魔性の女…?岸野雄一の過剰なサービス精神がなせる技か。未亡人を満喫。

●02.09.13 コーヒーを語る文法
 今日も問屋をまわりつつ、知り合いのいる出版社に立ち寄ったりして、カフェのチラシを置いたり、友人の家で食事をしたりして店に。
 途中、立ち寄った書肆アクセスでは、カフェに来てくださる予定の店長・畠中さんがいらして、おすすめ入門書を紹介するおまけ企画のために、どの本がよいかと思案してくれる。カフェにちなんで、コーヒー関係の本がいいかな…、などと言って、店内にある本を出して見せてくれたが、見返しに珍しい紙を使い、少ない色遣いのオシャレなイラストがついた変形本や専門書を見せてくれる。それらのコーヒー本は表やグラフがいっぱい載っていて、気楽な入門書というよりめちゃくちゃ「こだわり」を見せている。もしかして、これってコーヒー好きの気質?? お茶系の本と違った文法がそこには存在するような気が。数ある個性的なコーヒー本の中から畠中さんが入門書として選ぶのはどんな本になるのか?

●02.09.12 喫茶店話
 仕入れをして店に出て、荷物を置き、丸尾末広氏宅にお借りしていた絵を返しに行き再び店に出て、仕事の帰りに岸野雄一と向島の喫茶店カドで名物活性ジュースを飲む。なんだか一日2回通勤したみたいな日。
 岸野さんとお茶をしながら、加藤賢崇さんが、彼が作った愛すべきキャラ「いぬちゃん」の着ぐるみを作って高円寺の阿波踊りに参加していたことを聞く。以前、タコシェにみえたときに着ぐるみを作っていろいろなところをまわりたい、と話してくれたことがあったが、ついに願いを叶えたのか、とちょっぴり感動。
 いぬちゃんに身を包んだ加藤さんは、さっそくに子供たちに囲まれ、じゃれつかれていたが、次第にエスカレートした子供たちによって引き倒され、雨上がりの路上に転倒して泥まみれになったという…。いぬちゃん受難の阿波踊り。ちびっこの皆さん、いぬちゃんには優しくね! 

●02.09.11 目録
 懸案のデータ公開などのことを考え、データをチェックする必要があるのと、内容が整ったら目録もあわせて久々に出すことなどを考える。久々に本屋らしいことを考えた!?

●02.09.10 学生たちのミニコミ
 キャンパス誌とは言ってないけれど、聞けば学生たちで作っている、というミニコミがけっこうある。今日、追加を届けてもらった映画関係のミニコミnobodyもそうらしい。大学院生を中心に学部の学生もまじって取材や編集を行っているという。体裁は地味だが、今号も黒沢清監督をはじめ現場で活躍する人に取材をしているほか、岸野雄一に執筆依頼するなど、内容はディープで充実している。先生の助言もあって発行しているらしいが、経費は学生たちの持ち寄りだそうで、「部数が伸びてくれるといいんですが(笑)」と営業熱心である。
 パソコンの普及で出版が簡単になったことや、中には研究費としてフリーペーパーやミニコミ作りに予算をくれる学校もあるらしく、学生の出版活動は盛んである。タコシェにも、名刺もおしゃれにデザインしてリリースを送付したうえで取材を申し込む子が来たりして、ぎこちなくういういしくも礼儀正しく頑張っている様子に応援したくなる。
 みんな、どんな学校で、どんな勉強をしながら、どういう経緯で本を作っているのかな。若い編集人たちのこと、も少し知りたくなった。
 ところで、法政大学で「法政の貧乏臭さを守る会」を結成して運動や出版にがんばっていた松本哉さんは、社会に出て、今や広く世の中の貧乏人のネットワークを呼びかけ東京のあちこちの盛り場に出没しゲリラ的に鍋を囲んだ宴会などしているようだが、今日、店の帰りに、中野駅前で物販をしているとこにでくわした。仲間たちと「ハローワークを田園調布に」とかメッセージをプリントしたTシャツやタコシェでもお取り扱いしている「貧乏人新聞」を売っていたが、トークで通行人を引きとめ販売を行い活動を説明、私が挨拶すると今回の貧乏人新聞の内容やレイアウトに対する意見を訊いてきた。感想を伝え終わると、チラシをくれて「勝手に宣伝させてもらいました」と、貧乏人新聞の販売所としてタコシェの地図まで載せていてくれた。貧乏人の方々に宣伝していただいて恐縮である。さらに、絵はがきを購入すると、お仲間が一曲弾き語りを聞かせてくださるということで、私は私のために歌っていただいた歌を駅前で直立して聴いたのであった。ちょっと恥ずかしいような…テレなぁ。そうしている間に、松本さんは、今度は若い仲間とチラシ配りの打ち合わせをして配布のために走ってどこかに行ってしまった。のん気そうな貧乏人集会や宴会も、準備などに忙しいようである。今週末土曜日夜も高円寺あたりで集まりがあるらしい。毎週のように、どこかの駅前に出没するようです。

●02.09.09 パレード余韻
 昨日は、かっこいい男たちのナイスボディのことばかり語ってしまったが、女の子たちもたくさんいたのである。
 ゲイの世界は革パンの似合うマッチョとかDQとか、ゲイらしいファッションやスタイルがたくさん確立されているけど、女の子たちはまさにいま彼女たちのスタイルやカルチャーを作りアピールしてゆこうとしているまっ最中のような気がする。これまで、露出の少ない印象を受けたレズビアンたちが、パレードに参加して、しかもうんとかわいいコスチュームやおしゃれなスタイルで手を振って歩いてゆくのである。世の中は不景気で女性の自立もたいへんな時代だけれど、彼女たちのパレードを見ていると、逆風の中でも、勢いのついたムーブメントはますます加速してゆくのではなかろうか、と思う。雑誌アニースが復刊されたり、カーミラが創刊されたり、といった出版の動きも決して無関係じゃないはず。日本のレズビアンシーンはいま展開の時期、面白い時代にさしかかっている。そんなことも実感できたパレードであった。
 それから報道カメラマン?松沢呉一の写真は、コンパクトなデジカメひとつという装備のとおりの小作品なのだが、それが意外といい。主人につれられてパレードに参加して渋谷から原宿を歩いたパグ犬。背中にレインボーフラッグをしょってチョコチョコとついてきてたけど、そんな無心なワンちゃんの写真(ワンちゃんにはパレードもよくわからないかもしれないし、ゲイもノンケも関係ないけど、偏見や差別とも関係ないんだよね。私もワンちゃんみたいな気持ちでいたい!)、レインボーフラッグを何げなくかかげて普通に開店しているお店の軒先、そんな景色を切り取っていて、パレードの壮大さとは違った、ちょっといいい風景が撮れてます。ポット出版のサイトの中の日記にアップされています。

●02.09.08 パレード本番
 今日は、レズビアン&ゲイパレード。前日までの雨もあがって、秋のはじまりを感じさせる青空。
 私はひとり、定刻少し前にパレードのスタート地点である代々木公園入口にゆくと、黄色シャツの目立つ男が交差点脇の小さな置物によじ登ってカメラを構えていた。松沢呉一であった。声をかけると、今日は報道カメラマンとしてパレードを追うという。確かに「報道」と書かれた腕章をつけている。「で、媒体は?」と尋ねたら「(自分の)ホームページ!」と張り切っている。小さなデジカメを手に自分のホームページ用に撮影に走る報道カメラマン…。
 しかし、そんな報道カメラマンから、私は見所やら各フロートの特徴などの情報を仕入れた。松沢は祭好きで特にパレードはよく見ているので、詳しいのである。パルコ前のスクランブル交差点や原宿駅前など人の多いいところでは参加者も張り切り、DJはまくしたて、ダンサーも激しく踊り、スモークがたかれたりしてアピールすること、またフロートといって阿波踊りの連みたいにグループがわかれているのだがG-MENのフロートにはマッチョな男が多くて壮観であることなど。「かっこいいい男のナイスボディをたくさん見ることができる」そう思うと私もわくわく気分である。
 パレードが始まると、フロートごとにDJやダンサーを乗せた自動車を先頭に集団が出発する。全部で13フロートあり、数分おきにフロートが出る。マッチョな男集団もいれば、クラブ系のかわいい女子集団もあり、市民団体系の集団もある。ふつうはパンツ一丁で外を歩くとはずかしいものだが、ピチピチの革パン一丁のナイスボディの男たちや白いパンツ一丁でしなやかボディで踊る男たちはかっこよかった。途中、近道などしていいポイントで待ちかまえ見物したが、歩道橋の上からセクシーダンサーに手をふり、振り返してもらうとなんだかとても嬉しい。参加者たちは横にバスが通ったりすると中の乗客に手をふるなどお子さんや居合わせた通行人に見られていると特に頑張ってアピールしてくれるのである。ドラッグ・クィーンは暑いのに優雅にふるまい続け、レズビアンの子たちがすごくかわいくオシャレでたくさん参加しているのに感激。
 私はスタート地点で出会ったポット出版の女子たちと移動。おっかけをしながら最後にフロートのひとつにまじって終点のゴールのゲートをくぐったら待っていたスタッフや先に到着していたフロートの人たちから「おかえり〜!」と声を掛けられ、暖かく迎えられハッピーだった。見物人の私ですらこうなのだから、参加者たちは、たくさんの仲間が自分を受け入れていることを感じて感激だったに違いない。そんな感激のグルーヴが会場にもあふれていた。
 夜には新宿2丁目でレインボー祭りを見物。屋台の並ぶ道を御神輿や太鼓隊が出て本当にお祭り。最後には花火があがって祭が終わった。
 パレードはこれまでの地縁的なお祭とは違う新しいお祭である。今でも充分に楽しいけど、この先、もっとお祭として認知されて、レズビアン&ゲイはもちろん、あらゆるセクシュアリティの人が楽しめるお祭りに発展してほしいと思う。

●02.09.06 成長しつづける猫
 あすから、レズビアン&ゲイパレード。お天気がちょっと心配だが。私も日曜にはパレードを見にゆこうと思っています。
 タコシェと同じフロアにはペットショップがあって、ネコとハムスターを売っている。私は通りがけに毎日、ネコのケースを覗くが、3月生まれの、体型はペルシャだけど毛が短くてレッドスモークという色をしたオス猫が気になってしかたない。もう6カ月でほぼ大人(成猫)体型。「早く、買われろ〜」と日々祈らずにはいられない。お店が全部しまってから猫たちはどこで何をしているのだろうか、大人になりきった猫はどうなるのか…、いろいろ気になるけどお店の人にはなんとなくきけない。
 ところで、私の友人が自宅の外付け階段の下に子猫たちがいるのを発見し、里親を捜している。猫を飼いたい人はご連絡ください。(メス・白、茶虎オス、グレイ・オス)

●02.09.05 本を見つける時と場所によっては…。
 特価本を仕入れる。たまに、本を見つけるのは嬉しいけど、ときとして複雑な気持ちになることがある。たとえば、知人の本やすでに店に在庫がある本が特価に流れているのを見つけたときである。難民施設で知人を見てしまったような心境?…。とても複雑である。

●02.09.04 エロ話は小声で
 昨日、閉店間際に知人が店にやってきた。スピリチュアル世界やヘルシー趣味仲間として知り合った人物である。仕事を終え、阿佐ヶ谷の昭和風バー「よるのひるね」に行ったが、知人が大声でどんどんエロ話をし、私が笑い興じていたせいか、先に来ていた女性客たちは私のつれを見つめ、やがて帰ってしまったようであった。エロ話は小声で…。
 今日は通販荷造り、棚卸し、取引約定書の作成など店の中でずっと仕事。久々に逆柱いみりさんが来店。旅行で、広島の島々、京都の街などを歩き回ったそうで、すごい真っ黒になっていたので驚いた。

●02.09.03 流行のカフェオーナーに!
 以前、ここにも書いた、版元ドットコムのオフ会。お客様をお迎えするにあたり、私は待ち合わせ場所となるカフェを開店すべく、その場所を図々しくもサイトの管理を行っているポット出版内とし、カフェポットと名前まで借りてカフェサイトを立ち上げた。これで私もいま流行のカフェオーナー。さっそくカフェ本を買って、研究をはじめる。
 カフェポットのサイトはこちら

●02.09.02 早朝出勤?
 朝の9時から倉庫の修理。朝の9時といえば、お勤めの方は出勤している時間だが、私にとっては寝ていてもおかしくない時間である。そのため、寝坊をして職人さんたちを待ちぼうけさせてはいけない…という心配もあって、夜更かしするうち、眠るのが怖くなり朝を迎えてしまった。私はいつも熟睡するので、明け方に寝たら寝過ごしかねないのだ。それにラッシュにもまれるのも慣れてないし疲れそうなので、大幅に時差通勤して、6時すぎに家を出た。広場で飼い犬を遊ばせている愛犬家たち、駅前のスーパーの前でラジオ体操している熟年集団。私の知らない世界が朝の町のそこここで見られた。
 中野について喫茶店でモーニングをとり、それでも時間があるので、8時すぎ、タコシェに行くと、イトーがいた。イトーは休日ではあったが工事に備えて一応待機していたのだそうだ。9時からの工事にそなえて8時前から待機している朝に不慣れな店員たち。9時、職人さんたちと合流。さして荷物運びの必要もなく、私だけが残って立ち会ったが、立ち会いといっても、実は炎天下で作業する職人さんたちから見えないところで、昼近くまでうとうと眠りこけていたのであった…。工事は無事終了。
 直した倉庫が鳩に負けませんように。

●02.09.01 倉庫には鳩だけでなくムカデもいた…。
 倉庫のシート張りかえのため、少し涼しくなる夕方から、倉庫の片づけ。狭くて窓のない倉庫は温室効果で暑いのである。棚をどかすと、日頃手の届かないところにたまった埃やゴミが出てくる出てくる。ほこりや入り込んだ砂がつもって湿気を吸っていいかんじの土になって、なんとムカデまでもが生息しているではないか。防塵のため手拭いを顔に巻きつけ閉店まで荷物をどかす。




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