- Diary Jan.2002 トップへ
- by Ayumi NAKAYAMA
- ●02.02.28 本を読む速さ
- ここのところ、読もうと思う本がたまっている。考えてみると、どの店も店員は取り扱う商品の知識がなくてはいけないことになっているが、書店の場合は、一日に何冊も本が入ってくるわけだから、それを全部読むとしたらたいへんである。よその書店員さんたちはどうしているのであろうか。
- そういう私は扱う本の全部は読んでいない。自分で買ってじっくり全部読むものもあれば、部分的に目を通すものあり、あるいは他の店員にまかせて後から内容を教えてもらうという手抜きもあり。
- しかも、私は読むのが遅い方で(これはやはり頭の回転の速さと関係があるのだろうか)、なかなか本が読み終わらない。本を速く読めたらいいのにとずっと思っていた頃、劇作家・演出家の天野天街が、ある役者が漫画を読んでいるのを見て「読み方が速すぎる」と指摘したのを聞いた。彼はストーリーを追うだけでなく、もっと絵の細部までを見ながら読まなくてはもったいないというのである。ゆっくり読むことの愉楽…。
- 確かに大河ロマン?な小説など読んでいると、終わりに近づくにつれて、先にすすみたいのだけれど、進むとこの楽しみが終わってしまうというジレンマで、じっくり読みたくなってしまう。読むのがもったいないけど読みたい。日曜日の夜や夏休み最後の日みたいな気分、おみそ汁をおかわりしたいのに鍋に全く残っていないときみたいな気分になる。
- でも、今は店で取り扱っているもの、贈本していただいたもの、趣味で買ったもの、図書館で借りているもの、それぞれ数冊ずつたまっているので、速読にあこがれる。
- ●02.02.27 トイレを探す
- 昨日、家に帰って本棚を探すと、一文字も読んでいなかった著作権判例集がちゃんとあった。すすめられたからといってなぜ読む気もないのに買っていたのか? 何かに役立つと思ったからであろうか。値段は¥4500。決して安くない。だけど、そんな高いものがすでに自分の部屋にあったという幸せ。何か得した気分。安くないだけに、買う気になったときや買えるときに買っておくと、こんな風に忘れたときに、まるでお金を払わずに必要なものが手に入ったような嬉しい気分に…。5年くらい本を寝かせてみて、こんな買い方もあったのだとかみしめた。要らないものは買わないという風潮が強い昨今、要らなかったものが要るものになるというこの逆転が、たいした根拠もなく私を元気にさせる。
- 今日は打ち合わせに出かけ、行った先でお茶を出されて飲んでいるうちにトイレに行きたくなったのだが、大学時代に担当教授が「フランスでははじめて訪問する際は、約束の時間より少し遅れ気味に行くのが常識です。そして初訪問の家ではトイレを借りるものではないのです」と言っていたのをいまだに忘れられず(専門の知識はまったく記憶にないのに…)、トイレを借りずに我慢した。おいとましても近くに無料で入れそうなトイレがないので、さらに我慢して都電に乗る。車中では、トイレから隔離されているという強迫観念で、心と膀胱の貴重度はピークに達し、人知れずコートの下のズボンのホックとファスナーをゆるめる。(こんなことして、歩き出したときにファスナーをゆるめていることを忘れて脱げ出したりして…とか、ああ、こんなところで漏らしたらたいへんだよ、などと悪い妄想が頭を駆けめぐる)ようやく乗換の駅に着いたので、パチンコ屋さんとか、マクドナルドがあれば…と泳ぐように歩きだしたら目に前にビル。そしてその入口近くの扉に「ご使用前にノックをしてお入りください」の張り紙。これはまさしくトイレではないか。まるで私のために用意されたようにトイレがあるなんて…。そうして見知らぬ店のトイレに無断で入り便座に腰を下ろして思うのは、「こんなに運よくトイレがあるだなんて夢のよう。まさかこれが夢で気がついたときには電車の中で、衆人の前でもらしていたりしたらどうしよう」ということである。これは漏れそうなときだけでなく、トイレに入りながら時々ふと思うことである。皆さんはトイレに入りながらこんなことを思うことがあるのでしょうか。
- ●02.02.26 著作権について教わりたい
- 自費出版に役立つページを作ろうと思って、家に帰るといろいろと調べている。最近は著作権について調べているのだが、はっきりいって人に情報を発信する以前に、自分が0状態なので「へぇ〜、へぇ〜」と思いながら調べているうちに朝になり、いくつかの疑問が残る。著作権はその法解釈によって許されるラインが変わってくるので、厳密なことを言ってしまえば表現などなかなかできそうにない。今は誰か先生に質問して自分が教わりたい状態。かつて、松沢呉一が著作権に凝っていたときに、いい参考書は判例集だと言っていて、それを聞いただけで著作権関係の本を読む気がしなくなったが、今の私なら楽しめるかもしれない。
- ●02.02.25 特別なことはないのに忙しい
- 今日は夕方からバタバタと忙しい。新入荷の処理、納品の受付、そして今日までだった棚卸しの報告など…。さらこれからメールの返事なども出さなくては…。お昼を食べてから今10時すぎになって、食事をとる間もないのだが、となりのナイフ屋さんが、ちょうど地方に出かけたお土産といってわらび餅を持ってくれくださったので、櫻あんこ入りわらび餅を何個もバクバク食べる。すごくラッキー。
- ●02.02.22 先パイ、後ハイ
- 小さい頃に何かと「お姉さんなんだら、我慢しなさいい」みたいなことを言われて育った反動か、親分体質とか姉御肌とは無縁になってしまい、学校でもあまり後輩との交流がなかったのだが、卒業後10年以上を経て後輩と交流を持つようになった最近。これはたぶん、近い年齢の人たちが子育てをしたり落ち着いた暮らしをしているのに、相変わらず私のライフスタイルが学生に近いせいなのでは…と思えなくもない。若いんだか、成長してないのだか、といったところ。
- 昨日、音楽誌の編集をやっている、大学時代の先輩が店に現れた。その場で立ち話をしてると、ちょうど平台にコクシネルのCDがあり、先輩の目にとまったらしく「これ、いいね。コクシネルって何からとったかわかる?」と訊かれた。私が「わかりません」と答えると、セリーヌの小説の中に出てくる保険会社の名前(確かそんなことをちゃんと説明してくれた)だと教えてくれた。ちょっと「お前は仏文だったに知らないの?勉強しろよ」というメッセージが言外になくもないか?。何げない会話だが、店では自分が年長なので、こうやって知らないことをわざわざ教えてもらうと妙に嬉しいし、おお偉いと思ってしまう。先輩のいる環境っていいですね…。
- ●02.02.21 返品を考える
- 昨日は、お休みだったので、一昨日の夜に、休業をお知らせする留守電メッセージを久々に電話のマニュアルを取り出して吹き込んだのだが、今日、店に出てみたら、留守電の設定自体をし忘れていた。
- 最近、デパートやスーパーではお客様の返品の要望に可能な限りこたえる、というようになってきている。不良品や破損品の返品、あるいは、そういうものに加えてうっかりサイズ違いや商品番号を勘違いして買ってしまったとかいった場合の返品&交換は納得がゆくのだが、私が一消費者として考えてみた場合でも、買ってはみたが単に気に入らなかったから返すというのはちょっとどうかとは思う。もちろん、店の側でも、そういう消費者の良心や常識をたのみとしている部分があってのことだろうが。お店をやっている立場からすると、不良や破損がみとめられた場合は謝って返品や交換に誠実に応じたいが、本などを読んでみて気に入らなかったからという理由で返品というのは困りもする。またお店としても、それなりにセレクトしておすすめする自信を持っていなくてはいけないと思うのである。あるいは「返品可」という、うたい文句は気に入らないものはあるまい、という自信のあらわれなのか?…。いずれにせよ、売る立場でも買う立場でも、しっかり選びたいものである。
- ●02.02.19 明日はお休み
- そういえば、先週末から梅田でのショーケースがはじまっている。場所は大阪市浪速区日本橋4丁目14-1 池田ビル2F クライン文庫である。石井隆氏や太田螢一氏のシルクスクリーンや合田佐和子さんの豪華本、など一点ものをセレクトしたので、興味のある方はぜひお運びください。そして、明日は、タコシェの入っているビル全体がお休みである。電話などの応対もできないので、お問い合わせなども21日以降にお願いします。
- ●02.02.18 電話線が途絶える
- 一昨日、家に帰ると留守電にタコシェから「ルーターが壊れたようだ」というメッセージが入っていたので、昨日、店に出てルーターの設定をしなおすが、特に変化はなく、メールの送受信もできなければ、ファックスの送受信もできない。そこで、もう一度、原因をさぐるべく、ルーターをはずしてファックスと直接電話線を結んだりして試すと、反応がない。ということはルーターが原因ではなく、電話線に問題があるということではないか。なぁーんだ。私は機械音痴なのに、店の者は「使えないんですよ」「壊れたようです」と私に言ってくるので困る。なので、とりあえず、イトー「その線をぬいてあっちにさして」とか言って配線をいろいろ変えてみて、どこに問題があるかを特定して、電話線と特定できた時点で、電話局に電話をして通電の状態を調べてもらい、やはり絶縁しているらしいことを確認し工事を手配した。今日、工事の方がみえて、調べてもらったところ、店内の配線には問題なく、ビル全体の大もとから3階に来るまでの回線に問題があったらしく、工事してもらい問題解決。1時間30分くらいかかる大捜索であった。
- ●02.02.17 フランスの遊学援助システム
- レーベルをやっているマルタさんの家で、フランスから来ているアーティストの歓迎会を行うというので、お邪魔した。途中、鳥越のおかず横町で手みやげのお酒を買ったら、おばさんが張り切って風呂敷まで奥から探し出してきてサービスでラッピングしてくれた。下町人情というかんじ。マルタさんの家には舞台美術家のダニエルとイラストレーターのピエールのほか、人形作家のミヤタケイコさんもいたし、とにかく大勢の人がいたが、マルタさんが私を演劇ライターと紹介してくれたので、ダニエルが自作の舞台写真を見せてくれたのである。ダニエルの美術は私がよく観る小劇場とは違って、大劇場のそれで、奇を衒ったようなところはないのだが、たとえば10メートルくらいの奥行きのある舞台で舞台の中程にある障子のような格子状の大きな仕切が観客が気づかないほどゆっくりゆっくり移動していて終演の頃には舞台がすごく大きくなっているとか、シンプルで大がかりなものなのである。若い舞台美術家がオペラ座などの装置をまかされているのもすごいし、政府に申請すれば研修のための旅費を出してくれてこうやって海外でいろいろな舞台や建築を見る制度があってこれは比較的簡単に利用できるらしい。(そのかわり滞在費などは出ないらしくて知り合いの家や予め仲間内で情報交換して調べておいた安い施設を利用するなど工夫をしている)しかも、決まったレポートの提出などの義務もないらしい。いい制度である。日本にはないのだろうか、そういうの。聞いたことないなぁ。もしあったら、私の周囲でもこぞって利用していそうである。
- ●02.02.16 愛され放題
- 昨日は、juicy fruitsというミニコミを出している後輩の大竹さんやその友人たち+池松(辛酸なめ子)さん、装幀やイラストをてがける内澤旬子さんらと日暮里の「ざくろ」という店でトルコ・イラン料理を食べベリーダンスを鑑賞し水タバコをすった。\2000のコースで食べきれないくらい食べ物が出ると聞いていてそのつもりでいたので善戦したが、やはり食べきれずにみな弁当箱に残りものを移して持ち帰った。店主のアリーさんは巧みな話術(もちろん日本語)でたくさんいる客のうちの一人として退屈しないように心配りをし、過剰なまでの料理でもてなす。さらに、デザートの焼き菓子を出しながら、これは結婚を承諾するときに出すお菓子でもあり、プロポーズのときに男性が女性のあなたは私にとってこのお菓子である、と言えば心を動かさずにいられない、などと説明したので、きいていたうちの一人が「女性も同じように男性に告白しますか?」と訊ねると、たいへん意外そうな表情をして「女性は愛するものではありません。愛されるものです」と言うので、池松さんなど妙にしみじみと「その方が幸せですよね」なんて言って、まだ学生の大竹さんらには理解しきれぬ人生の年輪を感じさせたりしていた。私も仕事熱心でもてなし上手、そして女性を愛し女性から愛されるみかえりを期待しないアリーさんを好きになりそうだったが、奥さんのいることを知りアリーさんへの恋は一瞬にして終わった。しかし、女性が愛され放題のトルコがとてもよい国に思えた。私もなかなか愛してもらえない国内だけでなく海外にも目を向けた方がよいようである。
- ●02.02.15 エロ本と児ポ規制と
- 新入荷のコーナーをご覧いただいた方はお気づきかと思うが、今日は親日家のフランス人、ロマン・スロコンブが日本のエロカルチャーを紹介した本、「L'EMPIRE
EROTIQUE」と、漫画やアニメの表現を規制することにもなる「児童ポルノ規制」に関する表現者や制作者たちの情報交換誌が同時に入荷した。不思議なとりあわせである。私はこれまで、エロティックな絵を描くイギリスやフランスのイラストレーターたち何人かに会ったが、彼らはみな日本の出版は自国以上に彼らのモチーフや表現を受け入れてくれると言って好感を持ってくれていたので、私までもが誉められているような気がしたし、日本はがいいことをしていると思っていたのである。某画家はフランスに帰るのに、ロリコンビデオを持って帰りたいが、みつかったら逮捕されてしまうので後ろ髪ひかれる…と残念がっていた。たまたまエロティックなモチーフに興味を持ったり表現の方法に選んだばかりに発表の場がせばまってしまうというのは気の毒だが、翻って日本の規制のなさの利点に気づかされたのであった。それだけに、表現全般に規制が及んでしまうのは納得いかないものがある。タコシェはどんな表現にもオープンでありたいとは思っているが、世の中の趨勢がどうなるのか気になる。
- ●02.02.14 シティバンクにビジネスをもちかける
- 海外から本に関するお問い合わせをいただき、どうしたらよいかを考える。かつて、シティバンクにふらふらと立ち寄り受付に行くと「外貨預金ですか」と訊かれたので「いえ、そういう目先の財テクじゃなくて、私は世界規模のビジネスのために、こちらに口座を開設しようと思ってきました」とホカ弁片手に言ったところ、まともにかかわってもらえなかった経験がある。海外の送金からの送金方法など、外国のページを見てみるが英語だから理解するのに時間がかかる…。世界への道は険しい。
- ●02.02.13 書籍の流通を考える
- 昨日、今日と梅田のショーケース用の荷造り(ポップなどもあわせて作らなくてはならない)に追われる。昼過ぎから、雑誌の取材。タコシェに集まる人たちについてという内容の取材であったが、撮影や店内の取材もあわせて行われたせいもあって、キモの部分をあまり話さずに終わってしまったような…。持ち時間をきいてもっと効率よく取材できるよう協力するべきであった。
- ポット出版の沢辺さんから、本の流通に関する提案のメールをいただく。書籍の流通はある意味特殊で、基本的に取次という問屋を通して行われる。全国にたくさんある出版社と町々にある書店をうまく網羅するために、出版社の本はいったん取次にあつまり、そこから各書店にわりふられるのである。そうすることで、全国どこでも均一の値段で本を買うことができるというわけである。というわけで大筋でも取次という流通機構はよいのだが、現在出版点数もすごく増えてきてこのシステムが確立された当時とは状況も大きく変わってきているわけだから、細かい部分ではいろいろ問題があることも確かである。例えば、出版社から委託される掛け率が会社の新旧、大小によって違い、大手が優遇されがちであるとか。書店に関してもそうで、小さい書店はなかなか本をまわしてもらえないこともあったり。それなら、出版社と直接取引をすればいいといえるのだが、出版界では取次を通すことが基本で、直販を行わない会社も多い、あるいは、そこまで対応しきれないという出版社もある。さらには、書籍販売の際の掛け率はが、ほかの衣類やら雑貨に比べて高く、ふつうの書店の利益率は20%くらいではないだろうか。(人件費とか家賃とか経費を引く前の段階ですでに)委託が前提だからよいのだが、注文などで買い取りになる場合はこれは結構厳しい数字だろうし、万が一売れ残ってもほかの業種のように値引き販売が禁じられているのである。ちょっと商売一般を基準に考えてみるとこれはかなり厳しい条件ではないだろうか。
- というわけで、出版社と書店の間の直販についてを提案し、煩雑さを避けるためにも買い切り扱いとし、そのぶん掛け率も引き下げ(部数がまとまるほど掛け率も低くするなどの処置も考案)、あるい一定の期間がすぎたらディスカウント販売も可とするのはどうか、というようなことを言っているのです。もちろん、これはたたき台の段階でもあり、各界の意見を求めているようですが、書店にとっては、掛け率が下がることや、買い切り商品をディスカウントできるなどは、嬉しいアイデアである。もちろん、書籍=文化という概念があるので、しおれかかった野菜やら売れ残った季節はずれの衣類みたいに二束三文で売り飛ばしていいのか?という声も当然出ることだと思う。それにしても書籍以外の流通にかかわる人からみると、この出版のシステムってどう映るのでしょうか?
- ●02.02.11 今週末から梅田にショーケースを借りる
- 最近、ショーケースなどある一定スペースをレンタルして、借り手のアーティストや工芸家が自作を展示しながら販売する、見本市的な、ショップが出てきているが、大阪でもクライン文庫がこれをはじめるということで、タコシェにもお声がかかった。オープニングのお試し期間みたいなところで、お声をかけていただいたのである。正直、小売店がさらに小売店に出店するというのは、採算的には難しいものもあり、やはり作家--店という役割分担ができてる方が無理はないのだが、せっかく声を掛けていただいたのだから、少しは大阪のお客様に楽しんでいただけるものを出品せねば、と思う。オープンは今週末の16日。だけど、まだ商品もセレクトしてないので、「おらおら、もっとあせろよ!」という段階である。どうぞ、梅田近辺の方はお近くにおこしの際はお立ち寄りください。
- ●02.02.08 実際のお店とホームページ上の販売と
- 年頭のサイン本フェアで、数冊だがシュヴァンクマイエルのサインの入った本が入荷した。数が少なかったので、WEBには書かずにいたのである。すでに売り切れて在庫はないのだが、実際のお店とホームページ上での販売や取り置き機能があるとこの二つをどうわけるか、というので悩むことがある。数が少ない商品の場合、WEBを見てのアクセスで商品が店頭に出ないでなくなってしまうというのはわざわざ足を運んでくださる方に申し訳ない気がする。またフェアなど期間限定のものに関してはなるべく遠くの方にも見ていただけるよう画像も出したいのだが作家さんがあまり画像を出すのを好まない場合もある。これまで、遠方の方で絵柄はどうでもよいという御希望を受けて売約にしたのに、実際に絵柄を知ってキャンセルしたい、と連絡を受けたケースもあり、お店とホームページをどう使いわけてゆくかを自分でも意識した方がよいと思うのである。お店にはお店の特典が、ホームページにはホームページの特典がある、というのが理想だと思うのだが、それぞれ、どういうサービスがいいのか、考えどころだなぁ…。
- ●02.02.07 店の仕事は家事のように…
- お店の仕事というのは漠としている。それはたとえるならば、家事に似ている。たとえば掃除など1日2日しなくても日常生活にさして支障はないのだが、あんまりやらないでいればいろいろ不自由になってくるし、特に何かイベントがあったわけでなくても数日すればゴミも結構たまってゴミ出しをしなくちゃならない、気がつけば換気扇が汚れていたり、風呂場のネジも磨かなくちゃいけない、いい加減ほったらかしていた植木もそろそろ植え替えなくちゃまずかろうし、と特に何か積極的に動いてなくても次々にやることに事欠かない。ドーンと一大プロジェクトがあるとか、すごい締め切りがあるというわけでなく、細かいことが延々続いてく。というので、今日も何か神田をぶらぶらしてるうちに時間が過ぎて、「あたしは何をやってるんだ???」という気持ちになった。何かしたいよ、まとまった仕事。目録を作るとかwebに検索機能をつけるとか、そういうことに集中できる時間割りを考えた方がいいようである。
- ●02.02.06 ジャニーズJrと共演
- 店員のイトーと大西が店でジャニーズJrと共演していたらしいことを知った。言われてみると、少し前のことだが、あるテレビ番組で有名歌手の幻のカセットだか何かを探しているので取材させてほしいという電話を私が受けたのだった。私は「そういう品物は扱ったことがないので…」と言ったのだが、よく聞いてみると扱ったかどうかではなく、早い話がそれらしい店の風景がほしいだけなのだと言う。いくつかの質問に答えてもらうだけで店員の顔も出さないし数分で済むので取材させてほしいという話であった。店名や所在地などは出るのかきくと、それも出ないというが、内容が内容なのでむしろ出ない方がいいかもしれないと思い、承諾し、私が店にいないときにイトーと大西が取材を受けたのであった。大西は知人から「見た」というメールを貰い、放送されたことを知り、私にそれを報告した。そこで、どんな取材だったのかを聞くと、ジャニーズJrらしき少年(大西は芸能情報には疎いらしくsmapのメンバーすらよくわかっていないふしがあるため、本当にJrなのかどうかも謎)がやって来て、彼の質問に対して、予めスタッフに言われた内容を答えたらしい。「そうですね、値段をつけるとしたら万単位になるんじゃないんですか」などと。とりあえず、私に「テレビの人たちがくるから取材に協力してね」と言われていたこともあって、二人揃って演技(一般にはヤラセという)をしていたかと思うと、呆れるやらおかしいやら、である。イトーに「じゃあ二人そろって下手な芝居をしたわけ?」と言うと、イトーは「大西君はともかく、僕は下手じゃありません、ナチュラルでした」と反駁した。お店や商品の説明や案内は店員の仕事の範囲なので取材は可能な限りお受けしたいが、演技力が必要な場合は、せめてボールペンとかタオルとかテレカとか番組特製グッズなどをくれてもいいのではないか、特に我が社のタレントを使う場合は…。
- ●02.02.05 癒し系や令嬢・ご婦人向けもあります
- 昨日、アレルギーのことを書いていて、そういえばタコシェには、意外かもしれないがアロマ関係のミニコミもあり、今出ている号はまさに花粉症対策特集だと思い出した。花粉症に効果の高い精油だとかケアの方法が出ているのである。タコシェのイメージは鬼畜っぽいものとか「病み」系と思われているんじゃないかと感じているのだが、こういう癒しもときどきあるのだ。なので十分に病んで十分に癒されてほしいものである。
- ほかにもガーリー系というか婦人コーナーとでもいうジャンルも最近、結構充実していて、センスのひかるご婦人の趣味・教養のミニコミが増えている。たとえば、「サプライズ」は森茉莉、鴨居羊子、野上弥生子といった女性たちのライフスタイルをとりあげてその著作を丁寧に見て紹介しているし、「modern
juice」も水森亜土、宇野亜喜良といった人物にスポットをあて個性的なライターたちが執筆しており、「おまめ」は歴史のある街やモダーン建築などを探訪したりお稽古事を毎号丁寧に図解、この路線でもう少しエディターが若いのが「ペンシル」や「juicy
fruits」といったあたり。ティータイムのおともにもよい本たちです。みんなけっこう小さな判型なので、店頭では目立たないかもしれないと思って改めて書いてみた。
- ●02.02.04 全店員がマスクをしている店
昨日は節分。タコシェのある中野近辺では近所の新井薬師の節分会の豆まき行列がこのビルやアーケード街の中まで練り歩く。毎年、演歌歌手の方などを先頭に、町内の皆さんが豆を配ってくださるのである。お神輿や豆まきなど、なかなか庶民的な街である。
それはそうと花粉の季節がやってきました…。花粉のせいかどうかはわからないが、ひっこんでいた私のアレルギーもここ2週間ほどで見事にぶりかえし、ほかの店員も花粉症の鼻炎だの、ハウスダストだとかでみな穏やかでない。マスクをすればいいと言われたが、店員が揃いも揃ってマスクをしているのはどうであろうか…。お客さんにとって無気味ではなかろうか。と思うと、とりあえずマスクはやめである。花粉が通りすぎるのを待つのみである。一応、店では空気清浄器なども入れてみたのだが。効果があるかどうかわからないが、今年はみんなそろってアレルギーのようだし、アロマでも何でも店内でいろいろ試してみようかな。
- ●02.02.01
- 「電気菩薩」の発売記念にて、本書に登場する川西杏さんを迎えてのイベントを、という流れがあり、ご本人にご連絡したところ、川西さんの溢れる思いを延々電話で聞くことに…。自身に言及されている本の部分を読んで、あるいはサポーターたちについて、いろいろな鬱積した思いがあふれ出て、私はただ「ハイ、ハイ」と相槌を打ちながら聞くばかり。しばし川西領域に入り込んだ。
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