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- by Ayumi NAKAYAMA
- ●01.09.29
- 今日は石井隆さんの展示の初日で、明日はサイン会なのだが、石井さんご本人によれば、明日は突然勇退を表明した長嶋監督の引退セレモニーの中継やら世界新記録を狙う高橋尚子のベルリンマラソンの中継があるのでお客さんはサイン会どころじゃないんじゃないかというのである。そんなことは予期していなかっただけに、セッティングした者としてはなんともいえないのであるが、ミスターとQちゃんが対抗馬とはそれだけでもすごい気がする。今回の展示は「名美・イン・ブルー」という昔の作品を再編した新刊にあわせたイベントで、収録作品を参考展示しつつ本の販売に力を入れたものとうふうに捉えていたのだが、石井さんの新鮮味を出すためにという心遣いなどもあり、今年に入ってから描き下ろしたものが半分くらいを占めたうえに、販売用の絵も、本のカバー用に描いた3枚の絵のうち未使用の2枚が出されたりとかなりの力作揃いになった。そうなるとこのままではもったいないような気がして、フェアなどの記録もとっておいてホームページで見ることができるようにできるといいかなと思うのであった。
- ●01.09.27
- かつて私は神戸で、戦前の神戸の地図を、一件一件の家や店の名前までを調べて丹念に復元した老人に会って話を聞いたことがあった。自らの青春の象徴ともいえる映画館の建ち並ぶ最盛期の新開地あたりを戦争から復員してのち学校教員をしながら長い年月をかけて地図にしたのである。その老人の話をききながら、はじめて地図が人の思い入れや記憶を記したものなのだと感じ入った覚えがある。なので、あの大震災が起きたとき、まずその老人のことを思い浮かべ、彼の心を察してとても胸が痛んだ。町並みとは人の歴史や思考なのだから。
- ところが、である。店で何かの拍子に、「あの角に不動産屋があるじゃない」などと当たり前のように私が言っても、店員の濱岡は決して反応せず、たいていいつもきょとんとしているのである。「だから駅からまっすぐの道を行く途中の最初の右角にあるじゃない」と再度、詳しく言い直してもきょとんとしているのである。そこで「いったいどこを見てあるいているの」と言うと、「さあ、あまり、周りをみませんね…」と答える。「だって、初めてどこかに行くときは、道の途中や曲がるところとか要所要所で目印を見つけながら歩くでしょ」と言ったが、彼女はそれをしないので何度歩いても道順をなかなか覚えられないのだと言う。「それじゃダメ! ちゃんとよく周りを見て歩くのよ! 見落としちゃもったいないじゃないの、途中で面白い店や安売りや珍しいものがあるかもしれないし、第一、いつも迷子になってどうすんの。駅の降り口や途中の曲がり角はよく見て一度で覚えるの!!」と力説した後で「いったい、濱岡さんの頭の中の地図はどんな風になっているの?」と聞くと「そうですね…道や目印はありません。だいたいあっちの方とか、そういうかんじ…です」と言う。すごい地図である。しかしその発言と、彼女が描いた絵の空間をすりあわせてみると妙に納得のゆくものがある。現実的な描き込みのない不思議なふわふわした空間は、日頃からの彼女の空間把握方法のたまものではないのか、と。地図と空間把握の方法の関係性。とても興味深い。皆様の周りでも観察してみてほしい。
- ●01.09.26
- 近所の小さな書店が店を畳んで、気がつけば駅前に2つあった町の本屋が姿を消し、ついに駅の北口には本屋がなくなってしまった。そう思うとなにやらとても寂しいような。本屋のない町、本屋を必要としない町ということなのだろうか? 雑誌ならコンビニでも売っているしね…。複雑な気分。
- ●01.09.24
昨日は、辛酸なめ子こと池松江美さんが長年すみなれた彩の国からついに東京に引っ越してきたのでその新居にお邪魔した。知り合いが極めてすくない某私鉄沿線同士で家が近くになったということもあり、是非、お邪魔したいと私が申し出て、半ばおしかけたのであるが、もはや素直に喜ぶ年でもないのに数日前が誕生日であったことをを喧伝してこの機に集まった皆さんに祝っていただく。池松さんは中・高校の後輩でもあるのだが、彼女よりもさらに後輩でJUICY
FRUITSというミニコミを作ってタコシェに納品してくれている大竹さんや、バンドをやっている佐藤さん、編集者の鈴木さんらに「おめでとう」と言われ、やはりいくつになってお誕生会は嬉しい。私ははじめて、こんなもんかな?という調子でレシピを見ずに小豆や栗を煮て栗蒸しようかんを作ってみたのだが、甘さを控えめにするあまり味がなくなってしまった。それでも後輩たちは「素朴な味がする」「素材の甘味が引き立っている」などと口々にフォローして食べ切った。有り難いものである。池松さん特製のタイカレー、大竹さんのバナナシフォンケーキなど皆さん持ち寄りのおいしい手料理を堪能しながら、池松さんが愛読するサンリオ発行の「いちご新聞」(キティちゃんのヴァリエーションが多く、秋田なまはげの格好をしたキティちゃんやまりもやムツゴロウや達磨に扮したというか限りなく同化したキティちゃんなどが満載されていて驚く)や、海外で日本の伝統芸として紹介された男性の股間装着用折り紙?のカラー本、雑誌ムーなどを見せてもらう。池松ワールドのルーツがほんの少し垣間見られたような…有意義な訪問であった。
●01.09.22
- 今日はこれから石井隆さんのサイン会だが、終了後はたてこみそうなので早めに日記をつけることに。
- 今日はなんと電車の中でとなりの男性が正面のセーラー服の女学生を見ながら致しはじめたので、「おおお、こんなところに早見純先生の漫画のような状況が!!!」と目をみはってしまった。隣の男から伝わる振動がやや不気味であったが、正面の女子高生はおろかその隣にいる彼女の母も何も気づいてないとは…。気付けよ、おい。気が気でなかったが、ほんとうにあるのですね、真っ昼間のガラガラの電車の中で。私は注意したり警戒するというより興味津々というところであった。
- ●01.09.21
- アメリカはテンションが高くなってきてたいへんだなぁと思っていたら、今日はサン・フランシスコからお客様が見えて、サンフランシスコにもマニアックな店はあるけれどコミックならコミック、音楽なら音楽と専門化していているのでこうやってひとつの店でいろいろあるのはいいね、とお買い物を楽しんでくれた。「お国がたいへんなことになっていますね」と聞きたい気もしたが、向こうのアーティストのことなどを聞いてすます。
- 明日は石井隆さんのサイン会。展示に先駆けたサイン会なので、来週のサイン会よりも今週の方がお客様はゆったり石井さんとお話したりできるのでは、と私は予想している。ゆっくり感想をお話したり質問などなさりたい方には明日をおすすめします。
- ●01.09.20
- 昨日は大阪。お葬式に列席した後、かつて花形文化通信を出していた編集事務所、繁昌花形本舗へ遊びにゆくも、みんな仕事中。当たり前か。事務所の上の階には喫茶スペースがあり窓辺にすわると眼下に川が流れ、北野天満宮のお祭の時や歌舞伎の初日前などは船が出て役者やお囃子が乗り込み、たいそう風流だという。みんなが仕事で急がしいので「ひとりで行くからうまいものの店を教えてくれ。なるべく和食がいい」というと「鰻は?」と言われ、そういえば、関西風の腹開きでいて蒸さずに焼く鰻を食べたことがなかったことに気がつき、教えてもらう。どうもせこい私はここでもせっかくやって来たのに一番安い鰻丼を注文。蓋をあけるとやはり一番安いだけあって鰻はこぶりで、ああ、ここで2、300円をけちらずに思いっきりいけばよかったとちょっと思うのだが、食べている最中にご飯の中からうなぎが出てくる2重構造になっていてすごく驚くと同時に得した気分になる。店の奥さんとも話をして「わざわざ東京から…」と喜ばれる。ところで大阪の方の鰻丼はもともと〈まぶし〉と言ってごはんに鰻をまぶしていたらしく、それがなまっていって「まむし」になり鰻=まむしとなったそうで、ご飯の中から鰻が出てくる二重構造もそのなごりだそうで、西日本ではよくあることらしい。ということは、関西の人が関東に出てきて鰻丼を食べると中に鰻が入ってなくて「あれ?」とソンした気分になるのではなかろうか。店の人に思い切って「中に鰻が入ってませんが」と言おうか言うまいか悩んだりしているのではと心配もした。この際、関西の人のために言っておこう。東京ではごはんの中に鰻はいません。
- ●01.09.18
- 15日はトンチキハウスの撤収にゆき、中ザワヒデキ・本宮かをる夫妻の車に乗せていただき帰路へ。トンチキの出店も終わったので改めてゆっくり横浜トリエンナーレを見にゆきたいものである。市民ギャラリーなども面白いらしい。
- 日曜日は版元ドットコムのホームページの野鳥関連の本を何冊か紹介するにあたっての本の撮影。わざわざ本を持って野鳥のいるところに行って木や池を背景に入れて撮影したり鳥そのものを撮ったりとひとりでカメラマンのようなことをしてみた。たぶん10月にはアップされることでしょう。
- 月曜日に大阪の劇団・維新派で制作をしていた有田さんの訃報に接し、大阪へゆけるように段取る。というわけで、明日は朝から大阪。
- ●01.09.15
- 御輿はタコシェの入っているブロードウェイビルの中も練り歩く。そんな中での丸尾末広展。開店前からお並びのお客様もいらして、開店直後は丸尾作品にお客様が集中。誘導方法などもっと考え直そう。今日で横浜のトンチキハウスが終了。最後には大友英良さんのライブもある。撤収のためにこれから横浜へ行く。一人で荷物を運ぶのはたいへんなので宅急便を使おうと思うのだが、コンビニとか近くにあったっけ…。ちょっぴり不安なまま会場へ向かう。
- ●01.09.14
- ここのところ、映画「テルミン」が上映されたり、テルミン奏者の竹内さんがNHKのインタビュー番組に登場してテルミンについて語ったり実演したりで、ちょっとしたテルミンブーム? というわけで私が属するフレンズオブテルミンでもこの機会にさらなる東京での練習会をと意気込んでいたようだが、事務所が大阪にあるために会場探しに苦労しているらしく、よい場所はないのかと聞かれてタコシェのある中野周辺の公共施設や中野サンプラザをあたってみたが、安く借りられるだけにああいうところは人気が高くて3ヶ月以上前からでないと難しいとか、中野区民を優先とかでまったくお呼びでなかった。しかし、サンプラザの上の方にある事務所にいったついでに20Fのレストランというのを見てみたら、ここがなかなかの景観。新宿方面を見渡せる景色が広がっていて近所にこんな爽快な場所があったとは。値段も普通のレストランなみ。なかなかの穴場をみつけた。それから今日明日はご近所のお祭で御神輿が出るらしい。さらにタコシェでは丸尾末広作品展もはじまるのでよろしくお願いします。(手描き作品は抽選ですが、切り抜きなどは先着順になります)
- ●01.09.12
- 昨夜からのアメリカで起こったテロの様子をテレビで見ていたのだが、こういうことがあると小さい頃のなんだかわからないのだがビルからたくさんのガラスの破片が降ってきた日本でのテロのことが思い出されてくる。別にその場にいたわけではないのだが、テレビを見ただけで当時の私はビルがあるところへの外出が怖くなってしまったのである。そのせいか、私はこの手のジャンルを苦手としていた気がする。時代の重苦しい空気を感じて、なんか風通しがよくならないかなぁと無力な子供ゆえに切望し、だからこそビックリハウスなどに出会ったときに、これだぁ〜と思い、サブカルだのエクリチュールの快楽などにのめっていったのかもしれない。模索舎でちょっと前に「東アジア半日武装戦線」などの特集を行ったときも、私より若く多分リアルタイムでの記憶のないスタッフがどういう気持ちで取り組んだのかなぁと不思議に思ったのだが。今度、会ったときにでも聞いてみることにしよう。
- ●01.09.11
- 台風直撃。家にいたら弟からは「俺の方は停電したけど大丈夫」と電話がかかってきたり新潟の親戚も心配して電話をくれたりで、「お、そんなことになっているのか」と遅まきまがら心配して気象情報を見れば昼から夕方までが東京直撃とかいうが、のんびりしているうちに直撃タイムになっていて、それでも、いやまて、台風の目に入ればさほどのことはあるまい、と家を出る。幸い、台風の目に近いのか雨は少ない。店につくころには大分小降りになっていて、あれ?という拍子抜けした気分。
- 今日は8月の人気商品をリストアップ。表紙に発表した。以前はコミックと一般書籍の売れる数は格段に差があったのだけど、最近はコミックと一般書のひらきが少なくなってきているような気がする。これはそれなりに嬉しい。高田渡「バーボン・ストリート・ブルース」など渋いところが入ってきているし。ミニコミでは、復刻された赤「瀬川原平資料集 千円札裁判の記録」やお笑いと漫画のミニコミ「タルワキ」に参加している藤本和也「藤本和也作品集」が健闘している。こちらは見本誌も置いてあるので、藤本作品を未体験の方はぜひ手にしてみてください。雑貨部門の缶バッヂは一見キュート動物キャラのバッヂ。また、マッチの一本一本にこけしの顔を描いたこけしマッチの山田さんが、同じシリーズでつるといぬとひよこを出して、これが人気。また日野先生の人形だけでなく井口慎吾さんのバンロッホ人形やZchan人形も好評です。
- ●01.09.10
- 吹越満の「ジス・イズ・満吹越」は9日で終わってしまったが、効果音やセリフつきマイムやロボコップ演芸といったところから出発した独自の吹越満の作品が年代ごとに上演される集大成で、一作の中に各年代の作品が省略されずにまとめられているという(ダイジェストといいながら本割りは省略されていない大相撲ダイジェスト形式か)上演の形で、その意味で興味深かった。WAHAHA本舗にいながらひとりほかの役者に比べてひとりテンションの低い吹越満がテンションの低さを武器に淡々と演じたマイム風の芸が次第にボードビルっぽくなり、さらには大ホール向けのショーに変遷してゆく様がわかってよかったのである。
- ●01.09.07
- 明日からこやまあきこさんのフェルトのぬいぐるみの展示。女の子なら小学生の頃に手芸とかいってフェルトでアップリケを作ったりしたことがある人も多いと思うのだが、フェルトそのものを作る人はまだまだ少ないと思う。最近では、ハンドメイドのフェルトグッズの入門書なども出ているが、ご存知でない方のために、作り方を説明しましょう。手芸店などに行くと原毛といって羊の毛が売られている。着色してないものもあれば、すでにキレイに染められたものもあり。シルクは天然染料でもよく染まるのが、原毛は温度を高くしたりしないとなかなか染まらないのだが高くするとそれだけでフェルト化しだしたりして、生成のものを自分でそめるのはなかなか難しい。ともかく原毛を手に入れたら、それを作りたい形に均等に伸ばして整形して(型になるものに巻き付けたりして出来上がりと同じ形にしておく)、洗剤液を染みこませたうえでよおくよおく擦ると原毛どうしがくっつき合って一枚布みたくなる。こやまさんはウレタンで人形の芯を作ったうえでそれに着色ずみの原毛をまきつけて擦ってぬぐるみを作ってゆくそうだが、油絵を描く人がパレットやキャンバスの上で色がまじりあう様子をみながら描くように、原毛を足して予期せぬ効果がでたり思い通りの色味になったりという変化を見ながらちょっとずつ整えてゆくそう。なので小さな作品でも2〜3日がかりで完成させているそうで、すべてが一点もの。かわいいだけじゃなく、ちょっとサイケな色味と形なのだが、なんとなくクセのある人やモノに惹かれるみたいに、ヒットするかのでは?
- ●01.09.05
- 店のイベントのチラシを印刷するために印刷機を使わせてもらいに行ったのだが、紙づまりになり、しかもすごい具合に機械の間に紙が食い込み、分解しなくてはとれないのではなかろうか、という状態になってしまい、謝りに謝って帰ってくる。冷や汗。と、書くと昨日からデータを消したり、機械を壊したりと、たいへんダメなようだが、涼しくなってきたので張り切って仕入れをしたり、ようやく外でも活動をするようになってダメさも同時に活発化したのであろう。
- ●01.09.04
- 今日は仕事の最中に、私がたいへんお世話になり親愛の情を抱いている方の御加減が悪いことを知らされ、しょぼんとしてしまい、売上の報告書を作っていても気がつくと前回の分を消してしまっていたりして、なにか心がたよりなくなってしまった。
- ところで、彷書月刊の9月号「性科学の曙光」は一見地味ですが、クリスチャンの哲学者・小倉清三郎が受洗後にオナニーをしてしまった罪の意識から大いに悩み、まじめに性を問うた相対会の活動にスポットをあてた貴重なものです。機関誌「相對」は1913年〜44年まで発行されていましたが発行部数は多いときでも300、平均120部ほどで会員制だったために今に残るものも少ないが、会員には芥川龍之介、坪内逍遙、大杉栄、平塚雷鳥、伊藤野枝らが名をつらね、そのことからも当時の知識層を刺激したことが十分に伺うかがえる。なぜ、彼らをひきつけ刺激的であったかは彷書月刊を読んでもらうとして、高橋鐵などにご興味のある方はこちらもぜひ…。
- ●01.09.03
- 週末は横浜トリエンナーレの中の小沢剛さんのトンチキハウスに出張。商売というか売上の方はちょっと…だが、スーパー銭湯や健康ランドの休憩所を思わせるトンチキハウスは畳300畳を敷き詰めた中におざぶや卓袱台、布団大のクッション、カフェ、模擬店があってまったりとした憩い空間である。横浜トリエンナーレに参加している内外のアーティストや小沢さんの旧知のアーティストや美術関係の人がやってくると、その人をつかまえて卓袱台トークなるショーが随時開かれる。その中にはすごく刺激的な話もあるし、海外事情やアート情報もあって、店は暇だがちっとも退屈しなかった。
- 以前、劇作家の平田オリザ氏が芝居をしてみて人々が車座になって飲み食いするシーンで欧米人とアジア人との反応が違うことに気づき、ヨーロッパには車座の習慣がないことを発見したと言っていたが、トンチキハウスとか卓袱台トークショーはまさに車座のコミュニケーションで、海外のアーティストらは卓袱台トークに参加すると一様に「これはすばらしいコミュニケーションだ」みたいなことを言っていて、一見卓袱台でまったり話したりダベっている状態をやけに誉めるのだが、これはアメリカ人などにみる大袈裟な表現じゃなく、平田氏のでんでいえば、本当に感激しているのではないだろうか。
- さらにトリエンナーレとは別に同時期に横浜で行われてスペース・ジャックという展覧会では、伸縮する巨大な円環状の布の中に人々が入ってひっぱり合うことで凭れ合ったりバウンドしたりして人と布の動く造形を鑑賞+体験できる作品を展示しているフランスのアーティストがいたが、これも車座によるコミュニケーションの一種を作る装置といっていいのかもしれない。
- 確か、ダンス鑑賞家の桜井圭介氏がダンスのワークショップで、これまでダンスらしきものを踊ったことのない人も含めて集団で体を動かすことをやろうとする際にゴムひもで手足をつなぎあったりして誰からちょと動くと連鎖的にいろんな動きが生じてダンスが発生してゆく…みたいな試みをしていたが、これなど上記の作品とすごく近いものに感じられて、私の中では卓袱台、ゴムひもと、円環状の布の作品とがひとつに繋がって、アジアとヨーロッパやアメリカが、あるいは健康ランドとダンスと美術とがちょっとずつこの横浜の一連のアートイベントでとけあってくように思えた。
- というわけで、街全体を使っての横浜のアートイベントとても刺激的ですのでみなさんにもお薦めです。会場の様子とかはまたアップします。新入荷商品などは明日アップします。