Diary April.2001  トップへ
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by Ayumi NAKAYAMA

●01.04.30
連休中でも雨でもタコシェにいらしてくださるお客様がいてくださってどうもありがとうございます。今日は椋陽児先生のフェアの最終日。販売用の絵は抽選で最終日に申し込まれる方もちらほら。ここで抽選について少し説明をしておこうと思う。以前は原画展の販売品は先着順に販売していたのだが、そうすると場合によっては最初にいらした方がまとめ買いをしてしまわれたり、あるいは何人ものお客様が開店前から待ってらして開店と同時に店の中になだれ込み品物を吟味する間もなく確保するというような事もあった。そこでなるべく多くの方にゆっくりご覧いただきなおかつ多くの方に買っていただきたいと考えて、抽選方式をとるようになったのである。抽選はこちらが用意する用紙nお客様に第一希望から順に欲しい品物を書いていただいたうえで、細かい希望などもご記入いただくようにしている。たとえば、抽選にもれる品物があることを見越して多めに希望の品物をあげている場合は、うち「○点までを希望」などと予算をオーバーしないようご配慮いただいている。こうして集まった応募用紙は会期が終了したのち、お客様の希望をなるべくとりいれる形で抽選している。ひとつの作品に複数の希望者がいらした場合、たとえばAという絵をご希望のお客様が複数いらした場合、まずはその中から第一希望におしている方を優先した上でくじびき形式でセレクト。もしその方がほかにもBという絵を第二希望にしていて、ほかに第一希望の方はいなくて第二希望にしている方たちがいらした場合はすでに第一希望が当選した方の優先順位はさげてほかの方たちの中からくじびき形式でセレクトといった形で順々に選んでゆく。というわけで厳正かつご希望を配慮した抽選をしているつもりだ。もっともさらによい方法があれば改善してゆくつもりである。それでもご希望にかなわかいお客様が多数いらした場合は、第2弾を企画するなどしているので、いろいろなリクエストやご希望はご遠慮なくお申し付けください。

●01.04.27
ときどき心配に思うことは、メールのチェックは処理とお金の支払いは私ひとりでやっているのだが、ひとりだけでやっていて大丈夫だろうか、ということである。イトーはみんなでメールをみたりするとどこまで誰が見たか、返事は誰が出したかなどわからなくなるのでひとりで全部やるのがいいと言うのだが(こう書くと何かうまく言い含められているようなニュアンスもなくもない)、通販の申し込みとか返事を急ぐメールがあったりするかと思うと、連休などとっていられないのである。たいへん不自由である。しかし、殆ど一人でお店をやっている店主さんなどはみなこうしたこともしながら雑用も一人でこなしているのかと思うと、私はまだまだ甘いような気もする。

●01.04.26
ここのところ、お店に出る前に近所のお寺に行ってお経をききながら練功をしていて、それが結構気持ちよい。今日も昨日に続き支払い関係の仕事。ゴールデンウィークに入ってしまうと銀行が利用できないので。途中で仕事を抜けて、石井隆さんが監督したZEEBRA主演の短編映画の試写会にゆき、再びすぐ店に戻る。石井さんはまた本が出る話があるようで、その際にはイベントでもしましょうという話になっているが、詳細はもろもろが決まってからお知らせします。

●01.04.25
今日はいろいろな支払い関係の仕事を行う。お金のことをしているときは緊張するが、こういう日は楽しい仕事と組み合わせればよいのでは、と思いつき、銀行から帰ってから写真屋さんにゆきデジカメでとったこれまでの作家さんたちの来店イベントの写真を店頭に設置された機械で紙焼きしてみる。これで簡単に作家さんたちにその日のうちに記念写真も渡すことができるというわけだ。これまでだとフィルムを使いきらないと現像に出せなかったりしたが、これだと現像したいデータだけ紙やきにできるので便利、しかも速い。

●01.04.24
椋陽児さんの原画展とともに蔵書票展もはじまったのだが、これまでのタコシェとはちょっとテイストの違った展示である。蔵書票自体は小さな紙片だが、型染めや木版画などで作られているので、とても手間がかかっている。それ自体がアート作品だと思っていただけたら。間近に版画などの質感を味わっていただけたら嬉しい。

●01.04.23
ゴールデンウィークも近づいてきたが、皆様はどこかにお出かけであろうか? 実は今年は例年以上に休みが長いせいであろうか、店員・濱岡のお父上が娘の職場を見に行きたいと言っておられることを濱岡から聞いた。親御さんがいらっしゃること自体は問題ないし、ご挨拶できる機会があればしておきたいのだが、われわれにとっては店中に飾って日常的になっていた緊縛画などが果たして親御さんにとって日常的に見えるのかとふと考えると心もとない。嬉しくて怖い。

●01.04.20
メールでご注文やお問い合わせをいただくことも多くなってきたが、不思議なのは携帯を使ってのメールである。みんながみんなではないのだが、名乗ることなくアドレスのみが送信者の部分に出ていて、文書も「○○希望」と箇条書きのような一文だけだったり「○○ありますか」のみ、というものもありちょっと戸惑ってしまう。私の感覚だとメールは電話や手紙の延長で、まずは名乗ったり、返信でも○○様ではじまると思うので、名前のわからない人にどう書き出していいのかちょっと考えてしまう。電話や手紙とは全く違うものと捉えてわりきればよいのかもしれないが、お客様の顔がみえないばかりでなく、遠い存在に感じてしまう。特別にお客様とコミュニケーションしたいと思っているわけではないのだが、やりとりの中から何をお求めなのかとか、どう改善したらよりご利用しやすくなるのかなど、こちらの仕事にフィードバックできるヒントがいろいろあって、やりがいも出てくるのだが、それがちと少ないような気がするのである。

●01.04.19
気功の先生にすすめられて、朝一で上野の博物館でやっている醍醐寺の宝物展に行く。先生は仏像からたいへん強い気が出ていてよい気場を作っているので、たくさんの人が出入りして気が乱れる前の早い時間に行きなさいとのことで、開門を待って仏像を見たのであった。薬師如来や弥勒菩薩など邪気を洗いながすかのような神々しさであったが、それはそれとして、平安時代の文書などがたいへんよい状態で展示されているのを見て和紙と墨の威力を思い知った。今私たちがコンピュータで書いたものはシステムがどんどん変わってゆくから千年後にそのまま読めないけれど、千年前の人の書いたものがそのまま読めるというのがすごいことに思えた。そんなんで博物館にいたらあっという間に時間が経ってしまい、急いで神保町に出て食事と仕入れ。
 自分の店では平気なのだが、よその本屋に行き、新しい本など刺激的なものが並んでいるのを目にするとすぐトイレに行きたくなる、その習性が出てしまい、仕入れの最中にとてもトイレに行くたくなり、とりあえずのものだけ急いで買い、重い本を運びながらトイレを探して町を彷徨う。すぐ近くに知り合いの出版社もあったが、以前にも腹をくだしてトイレを借りてたいへん心配していただいたことがあったので、あえて我慢し、さりとて喫茶店などに入ると飲みたいわけでもないお茶を買わなくてはならないので、公共性の高い建物のトイレに行くべきと学校に入りこむ。あまりに焦っていたので伝票をもらうのさえ忘れていた。

●01.04.18
電気店で見本で出ていて安くなった空気清浄機を購入し店に置く。窓のない部屋で空調をつけたまま一日中いる状態なので、やはりこうしたものも必要かと思う。キレイな空気を吸えば気持ちがいいし、仕事もはかどるかもしれないし、お客様にも居心地がよくなるのでは。なんかとてもいいことのように思える。
しばらくタコシェ通信を作ってなかったのでお問い合わせの電話をいただいた。そうなのだ。やらなくてはいけないことがあるのに、すべてのことに全く行き届いてなくて、自分のことを「なんてだらしない」と思う。机の上はぐちゃぐちゃだし、いろいろな締め切りにも遅れてしまったり。もう少し自分の駄目さを感じないで済むように改めてゆかなくてはと思う。

●01.04.17
蔵書票が多くの作家さんから送られてきている。いつも思うのだが、額に入れて眺める絵もよいのだが、絵や版画を直接に手にとって眺めているときの気持ちは格別のものがある。作品の質感やぬくもりが伝わってくるようでなんともいえない。目で見るだけでなく、手触りや紙の重さなども感じられて五感で作品を堪能できるように思う。海猫堂での蔵書票展を受けての巡回展みたいなものなのだが、新作を作り足してくれた人もいて嬉しい。書店で行う蔵書票展ということでいろいろな見せ方を考えたい。

●01.04.16
土曜日から椋陽児先生の原画展が始まった。長い画業で初の個展ということでお客様方も長年の思い入れのある方にいらしていただいている。
 幸福の象徴・鳩が集まる倉庫はいよいよ空け渡しという方向で対応することになりそうで、そのために在庫の一掃セールなどしなくてはなるまい。しつこかった風邪もほぼ治り、2月からの薬物中毒の毒も大方抜けきったような気がするので、そろそろ外まわりなどの仕事も再開しようと考える。
 今週末から蔵書票を展示する。搬入のことで電話をくださった山口マオさんから展示の方法のアドバイスを受ける。たぶん、これまでのタコシェの展示とは違った面々が登場することになると思うのだが、今後は蔵書票展のようにちょっとなじみのないものとか若い作家さんとかにもフェアと違った形でご紹介してゆけたらと思う。

●01.04.14 電話連絡術
タコシェにはときどき、松沢呉一なり納品者の方に連絡をとりたいので連絡先を教えてほしいなどの電話を受けることがある。しかし、納品者の方も個人宅が連絡先になっていることが多いので、万が一のトラブルを考えて、その場で連絡先をお教えすることはない。タコシェがとりついで了承を得たうえでお教えするか、納品者の方から電話を入れていただくかである。実はタコシェがお教えたのではないのだが、別のルートから電話番号を調べられストーカーまがいの電話に迷惑をこうむったという納品者の方もいらしたので、注意している。一方、こちらからお客様にご連絡をさしあげる場合もあれこれ考えてしまう。例えば高額商品をお求めの男性。はたして、入荷したからといって奥様に伝言してよいものか? 妻に無駄遣いと怒られたりして夫婦喧嘩の種を作ることになりはしないか。あるいはビデオを頼まれていた場合、「ご注文のビデオが入りました」などと家人に伝言するとエロビデオと勘ぐられたりしてご迷惑をおかけするかな、など。問い合わせをいただいた時点で確認したりもしているが、このあたりもなかなか難しい。なので、連絡をしてよろこんでいただけると、こちらもホッとする。

●01.04.13
倉庫の鳩問題が一段落したと思いきや、一緒に倉庫を借りている古書店が、自分たちは別に倉庫を借りたいので、倉庫を借りるのを辞めるか一人でまるまる借りるかするようにと言われる。倉庫代も高いので、こうなると在庫をすべて整理して倉庫なしでやってゆくようにするしかないのかも。一難去ってまた一難。

●01.04.12
切り出したマットを受け取り店に。週末からの椋陽児原画展の準備を営業中に少しずつ進める。ホームページにアップするために、ダーティ工藤監督の縄文式2のチラシをよくよく見るとタコシェ割引という項目が。制作の方からそういう話を聞いたような気がするが、まだどういう割引か決めていなかったような…。チラシにも(どんな割引でしょう)と書いてあるところをみると、やっぱり決めてなかったのだろう。さて、どんな割引にするか。楽しみながら考えるとしよう。

●01.04.11
お店をやっているとお店本来の業務以外のこともやらなくてはいけないことが結構ある。給料計算とか税金の予定申告の書類の作成、労働保険などの書類作成など。特に年度末や何度はじめはそういうものも多い。週末からはじまる椋陽児フェアのために画材店でマットを買って切ってもらったり、ついでに野鳥ショップに足をのばし専門の本を見る。店で東陽さんの映画のパンフのために短い文章を書いて急いで送る。

●01.04.10
ベランダの鳩問題は業者の方に首吊り鳩を含めて清掃してもらい、キレイになった。
外からビルを見れば屋上あたりにも鳩がたくさんいて、そのままにしておけば再び鳩がいつくので、覆いを作ろうという話になったのだが、防災上の問題もありあまり堅牢な枠やシートをとりつけてもいけないので、結局、倉庫をシェアしている古本屋さんの若い衆にお任せして、かんたんな支柱をたてて網を張ることで落ち着いた。
 夕方、人形作家のミヤタケイコさんと、札幌の家具作家「あぐら家具企画」の原ななえさんがお店にみえて、たくさんお話をしてしまった。北海道のこと、変わったインテリアのこと、人形の素材の買いだしなど。それで今度、原さんにフェイクファーを使った洋なし型ポーチなどオリジナルの小物をタコシェに送っていただくことになった。

●01.04.09
先々週くらいからインフルエンザのような風邪をひいていて、8度代の熱が何日か出ていたのだが、ちょうど桜の花が咲いているのに雪がふったりしていて、天気予報でもニュースでもみんな「寒い寒い」というので、ゾクゾクするのもそのせいかと思ってふらふらしているうちに風邪が悪化していた。ようやく熱もさがり体調も回復しているのだが、気がつけばいろいろな仕事がたまっている。店では治りつつある私にかわって今度は濱岡が熱を出している。皆さんも春先の風邪、お気をつけください。

●01.04.08
花まつり。今日は本当は東陽片岡さんがすばらしい伴侶を得られるように私が作成する「お見合い本」のグラビア撮影の予定であったが、東陽さんの身近にご不幸があり撮影は延期となった。本当は先週に撮影が終わっているはずだったのに、締め切りに追われて今日にのび、今日もまた来週に延期となり、って、こうなると運命が東陽さんにお見合いさせまい、としているとしか思えない。

●01.04.06
お茶の水の三井海上の植え込みの三椏が花をつけている。鹿の角みたいに短いビロードの毛に覆われた黄色い小さな花びら?がいくつかくっついてひとつの花になっています。実はこの木はお札の原料になるのです。和紙の原料としては楮が有名ですが、雁皮や三椏も和紙の代表的な原料です。楮は奉書や半紙のようなしっとりした白い紙に、雁皮は茶っぽい光沢のある紙に、そして三椏はお札のような丈夫な紙になります。お札の前身が、こうして花をつけてビルの影にいるかと思うと奥ゆかしく、姿変われば…、という気持ちになります。