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- by Ayumi NAKAYAMA
- ●01.03.19
- 急展開で業者に依頼して倉庫のベランダを清掃し、倉庫内の電気系統の配線なども整備しなおすこととなり、荷物を一度倉庫から出すために、荷造りを行う。ベランダには借り受けたときから前に借りていた人の残した廃材が置かれていて足場も悪かったのでずっと放置していたのであった。イトーと荷造り作業をする間、ベランダからは鳩たちの鳴き声。にくにくしい。作業の途中で15センチほどチラと窓を開け、ベランダを見ると鳩たちが飛んで逃げる。ベランダには奴らの糞。しかし思ったよりはたまっていないようでホッとする。イトーにも「確かに糞はあるよ。見てごらんよ」と言うとイトーは関心なさそうに、窓を無造作に開けて「あの、上からぶら下がっているのは何ですか」と私に尋ねた。「ぶら下がっているって?」「上から下がっているやつですよ」「何が下がっているのよ、どんなものよ?」「ぼくちょっと目が悪いからわからないんですよ。何ですか?」というのでどれどれと入れ替わって全開にした窓からイトーの言う方を見ると、なんと気の毒な鳩が宙づりになったままこときれていたのであった。私は「おおおおおおおお」と叫びながら小刻みに後ずさりすると後方のイトーに「ハト、ハト、ハトじゃない? ハトでしょう!」と確かめようとしたがイトーは「ぼく目が悪いから」と言うだけである。私は「ハトだよ!」と言ってすばやく窓から離れ、イトーに「早く窓をしめてちょうだい!」と命令した。イトーは仕方なく窓を閉めて、その場を離れようとしたので「鍵もかけて! ハトが絶対に入ってこれないようにするのよ」と命じたが「入ってこれるわけないじゃないですか」としぶしぶ鍵を掛けたのであった。
- ●01.03.18
- パルコ木下さんが一日店長のために来店。告知では4時からということになっていたが、昼過ぎには、教鞭をとる創形美術学校のTシャツ部の生徒さんたちとともに乗り込む。生徒さんたちのTシャツの新作や、この日限りのグッズやタコシェのみ販売のグッズ、おまけなど大荷物を持ってきたうえに、持参のビデオを上映したり、女装までして賑やかに。パルコさんは真心接客はもちろんのこと、生徒さんたちには先生らしく、「お客さんが通れるように道をあけて!」などと細かいことも指導して、ハッスルしていたのだが、さすがに三日続きのイベントやサイン会で疲れもピークに達したのか、途中から元気がなくなり「お腹がすいた…」と言うので、私は軽い食べ物を買いに外に出て戻ってみると、たった10分ほどの間にやけに憔悴していて、もう食欲さえもないという。やがて巨体をよろめかせながら「休ませて、休ませて…」と店の奥にひきこもり椅子に掛けたのだが、これが、以前、ご本人が私に語ってくれた過呼吸の初期状態だった。私も過呼吸発作を目の前にするのは初めてなので、軽症なのか重症なのかはわからぬが、ふらつきながらもパルコさんは常備していた薬を飲み、なんとか持ちこたえ、生徒を指導し来客に挨拶し、最後にはなぜか上半身裸にステテコとエプロンという姿でサインを入れていた…。パルコさん本当にありがとう。
- ●01.03.17
- 東陽片岡さんの本を作るべく相談をしに、夜、ポット出版へ。皆さんと東陽さん出演の今度上映される作品のビデオを見て、スケジュールや予算などについてのアドバイスをいただく。3月中にすべてを揃えないといけないことがわかる。
- ●01.03.16
- 新しいルーターになって、再びコンピュータの設定をし直そうとして、いじっているうちにこれまでの設定が消えてしまったのだが、さて再びパスワードやら何やらを入力し直そうと思って、大切にとっておいた書類をよくよく見ると、それは全く違う書類であった。そう、私は自分のパスワードやらIDやらいっさいがっさいがわからなくなってしまったのだ。これでは設定もできない。仕方ないので、変更届けを出し、受付がすむまで待つことに。手続きに1週間はかかるらしい。
- ●01.03.15
- ここしばらくルーターなどが壊れて更新できないでいた。この間、電話線やらケーブルをあっちにつけたりこっちに変えたりして、コンピュータ、電話回線、ルーター、ファックスのうちのどれに問題があるのかを推察したり、新しいルーターを買ったりと大わらわであった。しかも自分自身の確定申告とか、取材とか、思いがけず歯のつめものやかぶせものがとれたり割れたりと色々なことが重なったりもして。
- 5月のゴールデンウィークになんと東陽片岡さんのドキュメンタリー(東陽さんが撮られている)が公開になるらしく、以前から東陽さんにも「作りますから」と言っていた、東陽片岡カタログ(花嫁を募るためのカタログ)をこの機会に作らねばという気になってきた。花嫁を公募するための、東陽さんの生い立ちから肉体の秘密まですべてがわかる本を作る予定。
- ●01.03.11
- 昨日は店員津川と新店員濱岡の歓送迎会でバタバタしていて更新をお休みした。私は店に出たり、途中で治療のための気功をしたり、また店に戻って飲み屋に行き気の利かない幹事をやったりであった。卒業式・入学式みたいで、ルーティンワークのお店生活にオセンチな刺激。帰りの電車で偶然、明日にはパリに帰るというドラジビュスのフランクさんに出くわす。出会いと別れは重なるものだ。
- ●01.03.09
- 以前にもギャラリーのことを少し書いたが、タコシェの中の小さなスペース、棚などを使って若い作家さんの展示などできたらいいなと思うようになってきた。その第一弾に前から暖めてきた蔵書票の展覧会などしてみようと考えが具体化してくる。作品の大きさといい、小スペースにぴったしでしょ!
- ●01.03.08
- 今日は、パリでひらかれるジャパン・フェスティヴァル?のブッキングのために来日しているドラジビュスのフランクさんが彼のお店であるビンボータワーの仕入れもかねて来てくれた。フランクさんは日本のアーティストを推薦する立場らしく、毎日たくさんの人に会っているという。フェスティバルはセーヌに浮かぶ、船の中で行われるそうで、岸野雄一とかJONなど、我々になじみのアーティストたちに声が掛けているという。私もそのときまでにお金をためてパリに観に行ってみたい。そしてフランクさんのお店にも行って、じかにフランスのものを仕入れてタコシェに持って帰りたい。フランクさんには新しい本などをおすすめし、私も少し、彼の持っていた本を買う。そうやってなんとなく話を聞いたり、商品の説明をしていたら、もう営業時間も終わりちかくになっていた。楽しいひとときであった。新商品もあったが明日、まとめて紹介する。
- ●01.03.07
- 昨日はダンスカンパニー「ニブロール」の公演を観に行った。3人の女性ダンサーと一緒に2人の俳優が出ていたのだが、ダンサーとして訓練されていないその俳優の動きがとても面白かった。(訓練できていない動きがおかしいというより、訓練できていない体の使い方が面白いという意味)。例えば、手をAという場所からBという場所に移動させるにしても、訓練したダンサーなら正確にA→Bと移動させられるし、あるいはもっとすごい名人になればA→Bの間にA'、A''という無数の点を感知しながら正確かつ自在の緩慢で移動させられるはずなのだが、その訓練ができていない俳優は彼の持つ体の癖や動きの癖の中に振りを取り込んでしまっていてA→X→Z→Bみたいな妙な味わいを出しているのだった。ダンス鑑賞家・桜井圭介さんにすすめられて観に行ったのだが、確かにニブロールは注目のカンパニーだ。
- ●01.03.05
- 2年ほど前に「滝本淳助・東陽片岡の二人のへや」という二人展を開かせていただいた表参道のギャラリー藤島屋が開発のための立ち退きに先立ち閉鎖されしばらく経つが、スタッフであった藤波さんが近所に新たにギャラリーをオープンし、オヤマダヨウコさんの展覧会を先週末から行っているので行ってみる。真っ白いな空間にオヤマダさんのオブジェがポツンポツンと置かれ、その様がこれからいかようにもなりうる可能性を持った場所に見えた。オブジェは木で作られているような静謐なかんじがあったが、実は発泡スチロールに和紙を貼って作られた女性の立像だった。
- 店に出るとベランダの鳩対策が急展開。一緒に借りているMさんが早く倉庫の中身を出して清掃できるようにしろといい出し、荷物の置き場がないやらで頭が痛い。
- ●01.03.04
- 昨日から内気功の訓練をはじめた。健康おたく?として私が一目おいている人物に巻上公一氏がいるのだが、彼に教えてもらった健康関係の専門店をひとつ皆さんにもお教えしようと思う。新宿三丁目と御苑の中間くらいにある医道の日本社のショップである。鍼灸関係の書籍とグッズが充実しており、経絡が書き込まれた人体図やらマッサージ用のベッドなどもある。お灸を直におくとあついが、肌にはるシール式の台などもあって、見ているだけで楽しいし、ちょっとお灸をしてみたい人にはよいのではなかろうか。モグサの種類などもいっぱいあるので、銘柄などにこだわることもできる。
- ●01.03.02
- 共同で借りている在庫置き場のベランダに鳩がくるようになって糞害に困っている。とりあえず、鳩が近づかないようにするには、ベランダの手すりの15センチほど浮いたところにてぐすをはるなどすると、ランディングできずに鳩が入ってこないらしい。どうも鳩は直接にベランダに入らず、一度手すりにとまる習性があるらしい。それにしても、ちょっと見ない間に汚くなってしまったベランダをどうする! 一度、駆除業者に頼んで駆除した後に予防措置をとろうと思うのだが、白アリと違ってなかなかすぐに業者をみつけられそうにない。しばらくは鳩と闘うことになりそうである。
- ●01.03.01
- 津川がもうすぐ退職し、新しく濱岡を迎え、近いうちに歓送迎会をするのだが、店員全員で食事をしたりお酒を飲むなんて、こういうときくらいなので、私は会場となる近所の飲み屋などを探し歩いて楽しい。といっても予算の都合があるので、すてきなお店を選ぶとかいうよりは、こちらの都合を一番聞いてくれそうな店を選ぶということになるのだが。それと重要なのは、席のかんじ。劇作家の平田オリザに話を聞いたとき、床に腰をおろしてダラダラと車座になって飲んだり食べたりするのは、欧米人にとっては見慣れないアジア的情景なのだそうだ。で、私も今回の歓送迎会は座席固定でなくて、自由に席を移動できるお座敷形式とか車座形式がいいなと思っていて、それで飲み屋の座敷のつくりなども眺めているのである。座席と予算がポイント。こういう仕事も楽しい。